米国・イスラエルとイランの戦争が始まってから2週間を超える中、駐イラク米国大使館が17日にロケットおよびドローン攻撃を受けた。
イラク当局は、同日未明にバグダッドの米国大使館に向けてロケットと少なくとも5機のドローンが発射された、と発表した。
ロイター通信は同日、「少なくとも3機のドローンが大使館に向けて飛来した。C-RAM防空システムがそのうち2機を撃墜し、残る1機は大使館の構内に落ちて火炎と煙が上がった」「今回の攻撃は米国・イスラエルとイランの戦争が始まってから最も強力な水準」と報じた。
【写真】バグダッドの米国大使館近くでC-RAM防空システムがドローンを迎撃する様子
C-RAMとは、1分間に最大4500発の砲弾を発射し、敵のロケット(Rocket)・砲弾(Artillery)・迫撃砲弾(Mortar)を空中で迎撃する近接防御システム。主に軍事基地や空港、大使館など固定施設を保護するために使用される。
セキュリティー分野のある消息筋は、フランス通信(AFP)の取材に対して「ドローン3機とロケット4発が大使館を攻撃し、少なくとも1機のドローンが大使館内部に墜落した」と伝えた。ドローン攻撃の数時間前にも、バグダッドの米大使館に向けて発射されたロケットが防空網に迎撃された。
この日、ソーシャルメディアには防空システムがミサイルを迎撃する場面を捉えた動画が載った。CNNテレビは、独自に確認を行った結果、米国大使館からおよそ600メートル離れた場所で防空網が発射体を迎撃した場面とみられる、と報じた。
イラク治安部隊は、イラクの政府機関や外国大使館が密集しているバグダッド中心部の「グリーンゾーン」(特別警戒区域)を封鎖している状態だ。
バグダッドの米国大使館区域(Embassy compound)は、世界で最も大きな米国外交施設の一つ。2月28日に米国とイスラエルの対イラン軍事作戦が始まった後、親イラン系のイラク民兵組織はイラク国内の米国外交使節や米軍基地などを攻撃している。特にバグダッドの米国大使館は、開戦後、少なくとも4回以上の攻撃を受けた。3月14日にも、バグダッドの米国大使館敷地内のヘリパッドにミサイルが落下した。続いて16日、グリーンゾーン内部のアル・ラシード・ホテル屋上にドローンが衝突し、火災も発生した。
同じく16日にはアラブ首長国連邦(UAE)の石油産業施設もドローン攻撃を受け、火災が発生した。ロイター通信によると16日午前、正体不明のドローンがUAEのフジャイラ石油産業地区を攻撃し、火災が発生した。16日午後の時点で、民間防衛当局が出動して消火に当たっている。UAEは同日、イランのドローンやミサイルの脅威を理由に2時間にわたり領空を閉鎖したが、後に再開した。
チェ・ヘスン記者