山田重夫・駐米日本大使は2月25日、天皇誕生日を祝うレセプションを大使公邸で開催した。ベッセント財務長官やトランプ大統領側近のハガティ共和党上院議員、アレックス・パディラ民主党上院議員など複数の米国政府高官や議員が出席した。米国務省ナンバー2のランドー副長官は妻を代わりに出席させた。ベッセント長官は「米日首脳の緊密な関係のおかげで米日同盟はこれまで以上に強固になった」と述べた。先月、日本の衆議院議員選挙前にはトランプ大統領もあからさまに高市首相を支持し「米日同盟の未来は光り輝くだろう」などのメッセージを出した。
【写真】成功した日本の桜外交…桜の花が描かれたワシントンの地下鉄車両
花咲く春になるとワシントンの韓国外交官らは誰もが力を失う。1912年に当時の東京市長が米国に友好のシンボルとして送った3000本の桜の木が首都ワシントンの各地に植えられているが、この桜が満開になる春には米国も日本も各方面で親密な関係を誇示するからだ。日本の政府はもちろん、企業や民間も米国国民向け公共外交の精髄を見せてくれる。高市首相が19日にホワイトハウスでトランプ大統領と手を取り合う姿はその絶頂になるだろう。韓国産業通商部(省に相当)長官が米国で「クーパン問題が両国関係にマイナスの影響をもたらしてはならない」と訴えた同じ日、米国のベッセント財務長官と日本の赤沢経済再生担当大臣は笑顔で経済政策のパートナーシップを強化することで一致した。
ワシントンを思いのままに操るクーパンに対し、韓国政府は常に一歩出遅れて対応に乗り出している。トランプ大統領がSNS(交流サイト)のトゥルース・ソーシャルでコメントすれば、韓国の閣僚が直ちに米国に飛んでクーパン問題で政府の立場を訴え、メディア向けに笑顔の写真を撮影するくらいしかできない。これは韓国国内ではそれなりの効果もあるだろうが、ワシントンには別のゲームのルールがある。あらゆる国やグローバル企業、さらにはトランプ大統領から「左派」と批判を受ける大学や弁護士事務所でさえ、ホワイトハウスが耳を傾ける要人やロビイストを訪ね、アジェンダを提示し自分たちの訴えを貫徹する。トランプ大統領との親密さで名前の知れた幾つかのロビー会社に対しては「みかじめ料を強奪するチンピラのようだ」といった嘆きの声が出るほどだ。
韓米関係がギクシャクするたびに米国へのアウトリーチ(働きかけ)強化を求める声も相次ぐが、それも一時的だ。ビジョンのない政治家は「なぜロビーなどに巨額の資金を使うのか」といつものように主張するが、その裏では「私は米国が好きだ」と声を上げながらワシントンの各所を回り、1枚の写真を支持者に提示すればそれで終わりだ。その姿はまさに下町の「ガキ大将」でしかない。李在明(イ・ジェミョン)大統領はこれまで20年にわたり公共外交に取り組んできた外交関係の政府機関に対し「一体何をやるところか」と質問した。支持者を喜ばせる「サイダー(リンゴ酒)」も良いが、大統領であればリンゴの木も植えねばならない。遠い外国を韓国支持に回らせるには5年1期で終わる政権が1日2日で勝負をかけるよりも、より長い観点で地道な努力を継続していかねばならない。
ワシントン=金隠仲(キム・ウンジュン)特派員