【NEWSIS】「MAGAドリーム・ガール」という愛称で人気を集めた米陸軍の女性将校ジェシカ・フォスターのSNS(交流サイト)アカウントを巡り、実在するのかどうかという疑念が広がっている。
米紙ワシントン・ポスト(WP)が20日に報じた。それによるとアカウント作成から4カ月でフォロワーが100万人を突破するなど爆発的な人気を集めたフォスターについて、複数の専門家が「人工知能(AI)で精密に作られた偽のキャラクター」との分析を公表した。このインスタグラム・アカウントはガイドライン違反を理由に先日削除された。
【写真】AI疑惑の出ている米陸軍の女性将校ジェシカ・フォスター
フォスターは過去にトランプ大統領と共に笑顔を見せながら戦闘機前でポーズを取る写真、砂漠で迷彩服を着用し戦闘に参加する写真などがSNSに複数回掲載された。また星条旗の下でボディーラインが浮き出る衣装を着た写真に「米軍女性が好きな異性愛者の男性はコメントしてください」などと投稿し、男性フォロワーを増やそうとした。足など身体の特定部位を強調した写真の投稿もあった。
フォスターの投稿には10万以上のコメントが付き、そのほとんどが男性だった。フォロワーはフォスターの容姿を称賛、あるいはハートマークの絵文字でコメントするなど、熱狂的な反応が多かった。またフォスターを実際の人物と主張する声も多数あった。
しかしフォスターについては「実在する人物ではなくAIが生成した架空の人物」というのが専門家の共通した見方だ。米軍にフォスターが存在した記録はなく、写真にもAI特有の痕跡が見えるという。
問題はこのようなAIキャラクターが単なる収益を得る手段にととまらず、政治的な扇動や情報戦に利用される恐れがあることだ。先日イランでも女性の兵士やパイロットらが軍を称賛するAI動画が広まったが、イランは女性の入隊を禁じている。
ボストン大学のジョアン・ドノバン教授は「AIは人物を簡単に作成できるし、また望んだ形にもできるので、実在しない人物のアカウントが大量に広がる恐れがある」「この種のアカウントは今後宣伝、扇動、フェイクニュースを広める『ボット軍団』に突然変容する可能性もある。これが最も大きなリスクだ」と警告した。
チョン・ウヨン記者