「北から謝罪を受けたい」という哨戒艦天安の遺族に…李大統領「謝罪しろと言って、するでしょうか」

「西海守護の日」記念式典に出席

「平和が最も貴い護国報勲」

 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は27日、国立大田顕忠院で開かれた「第11回西海守護の日記念式典」に出席し、「堅固な平和こそ最も貴い護国報勲」と語った。西海守護の日は、第2延坪海戦(2002年6月)と哨戒艦「天安」撃沈事件(2010年3月)、延坪島砲撃戦(2010年11月)など、北朝鮮による西海での徴発で殉国した将兵55人を追悼するために制定された。

【写真】保管されている哨戒艦「天安」の残骸

 李大統領は「55人の西海守護英雄たちに首を垂れ、深い敬意と追悼の思いを伝える」としつつ、「西海は一寸の慢心も許し得ない祖国の最前線」と述べた、さらに「今、われわれの責任は明らか」「彼らが命で守り抜いた海を、これ以上『紛争と対立の境界』ではなく『平和と繁栄のよりどころ』に転換すること」「対決と緊張が漂う西海の過去を終わらせ、共同成長と共同繁栄の新たな歴史を書き下していくことに全力を尽くしたい」と続けた。演説で、北朝鮮の責任への言及や謝罪要求はなかった。

 記念式典には、第2延坪開戦や「天安」撃沈事件、延坪島砲撃戦で亡くなった将兵たちの遺族が招かれた。李大統領は、遺族と握手しつつ対話を交わした。また、記念式典に先立って金恵京(キム・ヘギョン)夫人と共に墓参りも行った。金恵京夫人は延坪島砲撃戦で死亡した故ソ・ジョンウ下士(伍長に相当)の母親の手を握りつつ目を赤くし、将兵たちの追悼動画を見た際にも涙を流した。

 李大統領が出席者たちとあいさつを交わしつつ退場する途中、「天安」で死亡した故ミン・ピョンギ上士(曹長に相当)の母親ユン・チョンジャさん(83)が李大統領に近付いた。ユンさんは、遺族補償金1億ウォン(現在のレートで約1061万円。以下同じ)と国民募金898万8000ウォン(約95万4000円)を「国を守る武器に使ってほしい」として韓国海軍に寄付した人物だ。

 ユンさんは李大統領の手を握りつつ「北朝鮮から謝罪を受けるよう努力してほしい」と言ったという。北朝鮮当局が「天安」撃沈について認めていない状況で、韓国政府が謝罪要求を続けてほしいという意味だった。これに李大統領は「(われわれが)謝罪をしろと言って(北朝鮮が)謝罪をするでしょうか?」と答えた―と現場にいた人々は伝えた。

 ミン上士の兄、ミン・グァンギさんは、李大統領が記念の辞で「平和と繁栄」と強調したことについて「(南北が)互いに全く同じ気持ちいてこそ可能なのであって、同床異夢なのに平和が可能だとは思えない」と指摘した。

チュ・ヒヨン記者

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