動物福祉に配慮した卵 割高でもシェア4年で3倍に=韓国

【ソウル聯合ニュース】健康や倫理的消費(エシカル消費)への関心が高まり、価格が高い「プレミアム卵」を選択する消費者が韓国で増えている。アニマルウェルフェア(AW、動物福祉)に配慮した採卵鶏による卵のシェアは4年で約3倍に増え、認証を受けた農家は全体の3割に迫る勢いだ。

 韓国では2019年から、消費者が飼育環境を判別できるよう卵に「卵殻番号」を印字する制度が導入されている。このうち「プレミアム卵」とは、番号の末尾1~4のうち、1(放し飼い:屋外と屋内を自由に行き来できる環境)と2(平飼い:ケージを使わず屋内の平面で飼育する環境)の認証を受けた卵を指す。

 畜産物品質評価院が30日までに公表した資料によると、今月第4週の鶏卵(特卵)1パック(30個入り)の平均価格は6900ウォン(約730円)程度だが、大手スーパーのイーマートで販売されているプレミアム卵は15個入りで7990ウォンとなっている。

 こうした価格差にもかかわらず、プレミアム卵の市場規模は急速に拡大している。韓国農村経済研究院によると、飼育環境に配慮した「AW卵」の市場シェアは、2022年1月の4.4%から昨年12月には13.8%へと4年間で約3倍に急増した。

 調査会社のマクロミル・エムブレインによると、2024年のプレミアム卵の総購入額は前年比36.6%増の6347億ウォンだった。

 流通・食品業界の業績もこの傾向を反映している。プルムウォンや毎日乳業、hy(旧韓国ヤクルト)など主要食品メーカーのAW関連の販売は毎年2桁成長を続けている。イーマートでの今年1月から今月25日までのプレミアム卵の売上高は、前年同期比で45.7%増加した。

 業界関係者は「消費者が動物福祉を重視する傾向が鮮明になった。少し高くても高品質な製品を選ぼうとする消費志向が成長をけん引している」と分析した。

 政府も支援を拡大している。農林畜産食品部は畜産施設の近代化事業などを通じて認証農家を支援しており、採卵鶏農家に占める認証農家の割合は2020年の17.9%から昨年は27.6%に上昇した。

 同部の関係者は「動物福祉に対する消費者の意識が改善され、需要が着実に増えている。政府も関連の支援を継続する方針だ」と述べた。

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