インドで、新型コロナウイルスが大流行していた時期に、当局のロックダウン措置に背いて店の営業を続けた父親と息子が逮捕され、拷問を受けた末に死亡した事件で、この件に関わった警察官9人が、全員死刑を言い渡されたことが分かった。
AFP通信などが8日、報じた。それによると、インド南部タミル・ナードゥの裁判所は今月6日、9人の警察官に死刑を言い渡したという。
この事件は2020年6月、タミル・ナードゥ州で携帯電話販売店を営んでいたジェヤラジさん(当時59歳)と息子のベニックスさん(同31歳)が、新型コロナ感染拡大の時期に当局がロックダウンの指針を出していたにもかかわらず、店を開けたことが発端だった。
ジェヤラジさんとベニックスさんは、許可された時間を過ぎても店を開けていた容疑で警察に連行され、数日後に冷たい遺体となって帰ってきた。
ジェヤラジさん父子は、服を脱がされた状態で無差別的な暴行を加えられた末に亡くなったのだった。
しかし警察官たちは犯行を隠蔽しようとした。
この事件は発生からしばらくたって明らかになり、インド全域に怒りが広がった。
大規模なデモが発生し、スポーツのスターや政治家たちも「警察改革」を叫んだ。
デモの後、事件はタミル・ナードゥ州政府からインドの最高捜査機関である連邦中央捜査局に移管され、加害警察官らは全員起訴された。
捜査当局は「この事件は明白な職権乱用ケースであり、極めて異例の事件だということを裁判所が認めた」と明らかにした。
今回の裁判では50人以上の証人尋問が行われ、警察官らの殺人行為が公共の良心を揺るがしたと捜査当局は説明した。
インドでは絞首刑によって死刑が執行されるが、実際に執行されることはほとんどない。
死刑は2020年3月に執行されたのが最後だ。
チ・ジョンヨン記者