【NEWSIS】スペイン・アリカンテのアルマドラバ・ビーチ整備工事現場で、およそ2000年前のローマ時代に制作されたとみられる大理石の頭像が完璧な状態で発掘された。
米紙ニューヨーク・ポストが21日(現地時間)、報じた。それによると、スペインのアルマドラバ・ビーチで先ごろ、整備作業を行っていた作業員たちが石の塊のような物体を発見した。当初は何の変哲もない平凡な石の塊だと思われたが、調査の結果これは紀元前1-2世紀ごろに制作されたとみられるローマ時代の頭像であることが分かった。
頭像はギリシャのローマ神話に出てくる女神ヴィーナスを表現したものと推定される。ホセ・マヌエル・ペレス・ブルゴス文化遺産総括責任者は「髪を真ん中で分けて後ろでまとめたウェーブ状のヘアスタイルなどは、ヘレニズム文化の影響を受けたとみられる」「神を理想化して表現していた当時の様式に従ったものだ」と説明した。
現地当局は今回の発掘について、重要な歴史的発見だとしている。アリカンテ文化部のナイマ・ベルドジラル議員は「芸術的価値が非常に高く、保存状態も素晴らしい」として「アリカンテ州の歴史上、最も重要なローマ彫刻の発見の一つになるだろう」と評価した。
頭像が見つかった地域は、かつてローマの富裕層の邸宅があった海岸地域だという。当局は2009年に近くで古代ローマの都市「ルセントゥム」に関連する遺跡を発見し、調査を続けてきた。今回の頭像発見により、今夏の観光シーズンに再オープンすることを目指して進められていたビーチの整備工事は全面的に中止となり、考古学者らによる詳しい発掘調査が行われている。
古代ローマ帝国の異物が意外な場所から発見されたのはスペインだけではない。今年初めには、スイスのヌーシャテル湖で約2000年前に難破したとみられるローマの商船の貨物がダイバーたちによって発見され、話題になった。
この船は紀元後20-50年の間に運航されていたとみられる。発見された陶磁器やオリーブオイル、ローマ軍の武器などは非常に良い保存状態で残っており、古代ローマの時代に世界の物流ルートがどうなっていたかを示す貴重な資料となっている。
チョン・ウヨン記者