原発関連子会社の非常勤取締役ポスト、書類審査を通過した「脱原発の旗手」梁李媛瑛氏が応募撤回

「韓国電力技術の監査公募に集中」と理由挙げるも

「激しい反発に自ら手を引いた」との見方が優勢

 脱原発運動をしていた梁李媛瑛(ヤン・イウォンヨン)前共に民主党議員による韓国電力公社の系列会社「韓国水力原子力株式会社」取締役会進出の試みは失敗に終わった。

 梁李媛瑛前議員は11日、聯合ニュースの取材に「韓国水力原子力に、非常勤取締役応募取り消しの意向を伝えた」と明らかにした。韓国水力原子力は現在、新しい非常勤取締役2名の選任手続きを進めているが、梁李媛瑛前議員が採用人数の5倍程度の候補者リストに含まれていることが明らかになり、物議を醸している。

 梁李媛瑛前議員は同じく韓国電力公社の系列会社「韓国電力技術株式会社」の常勤監査職にも応募している。前議員は「韓国水力原子力と韓国電力技術の応募が重なったので、このうち韓国水力原子力への応募を撤回した」と説明した。しかし、エネルギー業界では、韓国水力原子力への応募が明らかになって以降、原発関連業界や政界からの反発が高まったため、負担を感じた梁李媛瑛前議員が自ら韓国水力原子力の応募を断念したのではないか、という見方もある。

 市民団体「環境運動連合」出身の梁李媛瑛前議員は、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に月城原子力発電所1号機の早期閉鎖を擁護し、新たな原子力発電所建設の白紙化を主張した人物だ。前議員は脱原発を「麻薬を断つこと」に例えたこともあった。韓国水力原子力の取締役会は、新たな原子力発電所の建設などの主要議題を最終決定する機関だ。

 韓国水力原子力労働組合は先月28日、金星煥(キム・ソンファン)気候エネルギー環境長官に内容証明を送り、「任命が強行されれば、新規原発事業の推進過程で事業の遅延や支障が生じる可能性がある」「今後、新規原発事業の遅延に関して職権乱用権利行使妨害罪など関係法令違反の有無を検討し、刑事告発を含むあらゆる法的措置を講じる」と警告した。

 また、韓国最大野党・国民の力所属の金素熙(キム・ソヒ)議員は「科学と産業を徹底して否定した人物を、原発産業においてグローバル競争力を強化すべき韓国水力原子力の取締役会に座らせることは、自己否定にとどまらず、韓国の原発産業に対する冒涜(ぼうとく)であり、挑発だ」と述べた。また、同党の朴沖綣(パク・チュングォン)議員は「生涯を脱原発にささげてきた人物が非常勤取締役に就任することは、商法上の忠実義務と真っ向から矛盾している」と批判した。

 エネルギー業界では、梁李媛瑛前議員が韓国水力原子力の代わりに集中するとしている韓国電力技術の常任監査の職も容易ではないだろう、との見方が出ている。韓国電力技術は原発の総合設計と中核となる技術の開発を担う、原発産業の頭脳的存在だ。韓国電力技術労働組合も、「もし梁李媛瑛前議員が面接を通過したら、原子力業界全体と連帯して全面的な闘争を開始する」と予告している。

チョン・ジュンボム記者

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  • ▲梁李媛瑛(ヤン・イウォンヨン)前共に民主党議員/写真=NEWSIS

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