【TV朝鮮】(アンカー)
あるアイドルグループのメンバーが、ユーチューブでの失言により「イルベ(日刊ベスト貯蔵所。右派とされるインターネット・コミュニティー・サイト)」の一員ではないかという疑いをかけられ、苦境に立たされました。慶尚道方言で何気なく口にした「ムソプノ(怖いな)」という一言のせいですが、フェイクニュースを規制する「改正情報通信網法」があすから施行されれば、言葉ひとつ、文章一行の恐怖がさらに大きく迫ってきそうです。最初のニュースはイ・ナクウォン記者のリポートです。
(記者リポート)
最近ユーチューブで味のある慶尚南道方言を駆使して人気を集めているアイドルグループ「RESCENE」のメンバー、ウォニが、プロデューサーと言葉を交わしています。
(ユーチューブ)
「こんにちはウォニです、よろしくお願いします」
「ここ何かガタッと音がしたけど? ムソプノ(怖いな)」
「ムソプノ(怖いな)、照明からして怖いんだけど」
論争は今月1日、ある地方放送局のプロデューサーがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「女性アイドルとプロデューサーが仲良く『ノ、ノ』と言葉を交わしていて胸が痛んだ」と書き込んだことから始まりました。
イルベでは盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領をからかう目的で語尾に「…ノ」を付けますが、この言葉遣いを真似した、というのです。
ウォニが使った表現は慶尚南道方言だという反論が相次ぐと、このプロデューサーは自身も慶尚道出身だと明かした上で、「…ノ」という語尾は「ヘイト表現」だと主張しました。
論争は、進歩(革新)系野党「祖国革新党」の曺国(チョ・グク)前代表が参入したことで、政界での論争にまで発展しました。
曺・前代表はSNSに、イルベ表現と方言を区別する方法だとして投稿をしましたが、これに対し保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は「巨済出身の22歳のアイドルが故郷の言葉を使ったというだけでイルベの烙印を押された」とし、「関東大震災の時に日本人が発音で朝鮮人を選び出して虐殺した事件」が連想されると反論しました。
保守系最大野党「国民の力」所属の尹相現(ユン・サンヒョン)議員も「改正情報通信網法がもたらす息の詰まるような監視社会を示している」と指摘しました。テレビ朝鮮のイ・ナクウォンがお伝えしました。
(2026年7月6日放送 TV朝鮮『ニュースパレード』より)