【TV朝鮮】(アンカー)
北朝鮮の奇襲挑発に備えるべき韓国軍が、実弾を装填していない機関銃で警戒勤務に就いていた事実が確認され、衝撃を与えています。北朝鮮は昨年だけで17回も軍事境界線(MDL)を侵犯しましたが、韓国軍は銃に実弾を入れず、銃の横に置いて勤務に就いていたというのです。一体どういうことなのか理解に苦しみますが、まずはソン・ムビン記者のリポートです。
(記者リポート)
霧の中、休戦ラインの向こうに、哨所とフェンスがずらりと並んでいます。
北朝鮮がおよそ2年前から、国境を要塞化するとして新設・整備した施設です。
特に北朝鮮は、軍事境界線から100メートル以内まで入ってきて鉄条網を張り、短いところでは5メートル手前で地雷埋設の準備もしていました。
この過程で北朝鮮軍が境界線を越えた回数は、昨年だけで17回に上ります。
北朝鮮軍が軍事境界線を越えたら、韓国軍は警告放送や警告射撃で対応しますが、警告射撃に使われる銃がK6重機関銃です。
銃架を含めると重さ60キロに達するK6は、有効射程距離が2000メートルに迫り、強力な破壊力で軽装甲車まで制圧できる中心的な歩兵用火器です。
わけても最前線に配置されたK6は、北朝鮮軍の挑発に即座に対応するため、平素から実弾を込めた弾帯を機関銃に連結した状態で運用しなければなりませんが、西部戦線の最前線防御を担う韓国陸軍第1軍団は、K6重機関銃に実弾を入れないまま勤務してきました。
(辛宗祐〈シン・ジョンウ〉/韓国国防安保フォーラム事務局長)
「GP(監視哨)のようなケースは、互いに会話が可能なほどで、距離は2キロ未満…弾を連結しておいて、遊底をすぐに後退・前進させてしまえば発射できるように(すべきなのに)、あきれるような警戒指針が下されたのです」
先月、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「南部国境要塞化工事」の完結を改めて強調しただけに、韓国軍の対応態勢について再点検が必要だという指摘が出ています。テレビ朝鮮のソン・ムビンがお伝えしました。
(2026年7月29日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)