7月28日午後、ソウル市永登浦区の汝矣島漢江プール。平日にもかかわらず、友人や恋人と一緒に水遊びを楽しむ来場者で賑わっていた。約150台のサンベッドも空きがなく、人でぎっしりだった。しかし、あちこちに食べ残しのゴミが散乱していたり、タバコの吸い殻が捨てられていたりした。各所でこっそりビールを取り出して飲む人の姿も目に付いた。小学生の子と一緒に訪れたAさんは「子どもも多いのに、見て学んでしまわないか心配だ」と眉をひそめた。
ソウルの漢江プールが夏の水遊びの聖地として浮上している。ソウル市は6月19日から、トゥクソム・汝矣島・蚕室・蘭芝の4カ所で漢江プール・水遊び場を運営している。7月3日からは午後10時までの夜間営業も行っており、DJ公演なども開催している。入場料が5000ウォン(現在のレートで約548円)と安いので「コスパの良いウォーターボム」と呼ばれて口コミが広がり、週末だけでなく平日の夜間も退社後に水遊びを楽しもうとする来場者が殺到している。今年の漢江プール・水遊び場のオープン後、7月26日までの約1カ月で利用客数は26万人を突破した。
しかし、飲酒、ゴミのポイ捨て、わいせつ行為など一部の利用客の非常識な行動が繰り返され、市民が不便を強いられている。現場の安全要員や職員には直接取り締まったりコントロールしたりする権限がなく、問題が繰り返されているとの指摘だ。
ゴミのポイ捨てが最も大きな頭痛の種だ。漢江プールを訪れる利用客の大部分は、サンベッドに陣取ったりレジャーシートを敷いて座ったりして、売店で買った食べ物や持参した弁当を食べる。しかし、食べ残しや容器などをゴミ箱に捨てず放置するせいで、床に転がっているゴミを容易に見つけることができた。
あちこちでこっそりタバコを吸って捨てる人も多かった。漢江プールがある漢江公園は禁煙区域だ。プールの入り口から20メートルほど離れた場所に喫煙区域が別途設けられているにもかかわらず、プールの周辺でむやみにタバコを吸う人が多かった。床にもタバコの吸い殻がいっぱいだった。また、漢江プールでは飲酒を禁止しているが、カバンにビールなどを隠して持ち込み、取り出して飲む人も簡単に見つけることができた。
現場で会った安全要員(ライフセーバー)たちは、利用客のこのような行為をコントロールするのは現実的に容易ではないと口を揃えた。汝矣島漢江公園プールの場合、平日は12人、金曜日と週末は15人の安全要員が現場を管理する。数多くの人出をコントロールするには人数が少ない上、彼らの最も重要な業務は水難事故の予防と救助活動であるため、飲酒・喫煙、ゴミのポイ捨てなどを管理するのは難しいというのが実情だ。このような行為を取り締まって制止する法的権限も、現場関係者にはない。
汝矣島公園の安全要員Aさんは「こっそり酒を飲んだりタバコを吸ったりする利用客を制止すると、暴言交じりの抗議が返ってくる」とし、「私たちがこれらすべてを管理することはできない」と語った。
プールでの不快な身体接触やわいせつ行為の被害事例も相次いでいる。特に、音楽を大音量で流してパーティーイベントが行われたり、人が押し寄せたりした際に、わいせつ行為や違法撮影行為が多くなるという。
最近、ソーシャルメディアに「漢江プールに行ったら男性が近づいてきてお尻を触り、ビキニ水着の紐を下ろした」「人混みに紛れて誰がやったのか分からなかった」という女性利用客の書き込みが載った。ソウル永登浦警察署は7月11日、汝矣島漢江公園プールで女性の身体を密かに撮影した疑いで男性利用客を立件し、捜査を行っている。
ソウル市の関係者は「各種取り締まりの横断幕の設置、安全要員の増員など、安全管理と犯罪予防活動を強化する」と述べた。