1カ月前は1ドル1556ウォンだったのに…為替レート、いつのまにか1300ウォン台が目前

金融危機以降で最大の変動幅

 対ドルのウォン相場が1ドル=1500ウォン台から約1カ月で1400ウォン台前半までウォン高が進むなど、極度の変動性を見せている。今年に入ってからの為替レートの変動性は、世界金融危機(2007-08)以降で最大の水準だ。

【図】ウォン・ドル為替レートの推移

 9日、ソウル外国為替市場と韓国銀行(韓銀)によると、今年に入ってから先月末までの月間為替変動幅は平均47.0ウォンという集計結果が出た。金融危機で為替変動性が激しかった09年(61.2ウォン)以降で最大の水準だ。月間変動幅が平均40ウォンを超えた年は、アジア通貨危機当時の1997年(72.2ウォン)と98年(97.6ウォン)、金融危機当時の08年(68.3ウォン)と09年だけだ。

 一日の変動幅も金融危機以降で最大の水準だ。今年に入ってから今月7日までの為替レートの一日変動幅は平均8.2ウォンで、09年(9.4ウォン)以降で最も大きかった。新型コロナウイルスのパンデミック当時の2020年(5.0ウォン)よりも大きな幅だ。

 為替レートは先月2日に1ドル1555.8ウォン(昼間終値基準)までウォン安が進んだ後、今月7日までの25取引日の間に139.7ウォンのウォン高になった。1日平均5.6ウォンずつ高くなったことになり、昨年4月9日から6月30日までのウォン高スピード(1日平均2.5ウォン)の2倍を上回る。

 最近、SKハイニックスの米国預託証券(ADR)上場資金の流入を機に、輸出企業のドル売りが続き、外国為替市場の需給がウォン買いに傾いた。これに加え、米国と日本の外国為替当局が先月末から円安に対応して円買いの共同介入を実施したことで、東アジア通貨高に勢いがついた。米国の雇用指標が予想より不振となり、連邦準備制度理事会(FRB)の年内基準金利引き上げの予測が弱まったことも、ドル安の要因として作用した。

 為替レートの予測は分かれている。KB国民銀行のエコノミストであるイ・ミンヒョク氏は「1400ウォンが1次支持線になると思われ、米FRBの金利据え置きや国際原油価格の安定などが後押しすれば、1300ウォン台定着も可能だ」と述べた。一方、NH農協銀行のFX派生専門委員であるイ・ナグォン氏は「今月中に為替レートが1300ウォン台に進入したとしても、需給が均衡を保ちながら技術的に反発し、ウォン安が現れる可能性がある」と述べた。

宣政敏(ソン・ジョンミン)記者
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