北朝鮮軍が先週、軍事境界線(MDL)の南側へ侵入し、韓国軍が警告射撃を行っていたことが16日に確認された。17日から実施される韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS)」を前に、北朝鮮が相次ぐ弾道ミサイル挑発やMDL侵犯などを通じて、韓国軍の防衛態勢を試しているとの分析が出ている。
【写真】韓国の拡声器放送から流れるKpopに合わせて踊る北朝鮮兵
韓国軍関係者によると、先週半ば、東部戦線で北朝鮮軍の数人がMDLを侵犯し、韓国軍が警告射撃で対応したという。北朝鮮軍は警告射撃を受けて北上し、その後は特異動向はなかったという。韓国軍の消息筋は「不毛地化作業などMDL一帯の国境線化作業ではなく、パトロールしていた人員と推定される」と述べた。北朝鮮軍のMDL侵犯に伴う韓国軍の警告射撃は、昨年下半期以降で初めてだ。韓国軍は交戦規則に従い、北朝鮮軍がMDLに接近するなど侵犯の兆候があれば警告放送を行い、MDLを越えて南側に入り込んだら警告射撃を行う。
北朝鮮軍は昨年、少なくとも17回MDLを侵犯したが、今年は静かだった。昨年中にMDL一帯の不毛地作業を事実上終えたからだという解釈が出ている。北朝鮮はMDL周辺で茂みを除去して視界を確保し、土地を平坦にした後、地雷を埋設する作業を行ってきた。別の韓国軍消息筋は「最近の第1軍団長の職務排除などで、警戒作戦に関する韓国政府内の雰囲気が強硬に変わったことにより、今年初の警告射撃に踏み切った可能性がある」と述べた。