ハンファ、米陸軍に装輪式K9自走砲を供給へ…スペイン・サウジ進出にも弾み

現在9カ国・地域を対象におよそ1000門を輸出
ハンファ、スペインの7兆ウォン規模の市場とサウジの老朽化した兵器の入れ替えも狙う

 ハンファ・エアロスペースが、これまで高い障壁と見なされていた米国市場を突破したことで、現在世界中で最も広く使われている自走砲であるK9の位相と輸出実績はさらに弾みがつくことになった。

【グラフィック】 K9自走砲の海外輸出の現状

 ハンファ・エアロスペースが19日に発表したところによると、現在までにK9自走砲はトルコ、インド、ポーランド、ノルウェー、エストニアなど世界9カ国・地域におよそ1000門が輸出されたという。今回、米陸軍にK9を装輪式に改造したK9MHの試作品を納品することになり、輸出国は10カ国に増えた。2000年代以降、単一の地上兵器体系がこのように幅広く運用されたケースは見当たらない、というのが防衛産業界の評価だ。

 代表的な通常兵器である自走砲は最先端戦力ではないが、実際に戦争が勃発したとき敵の前進を防ぎ、前線の主導権を守るため、必ず備えなければならない対火力戦の核心的な兵器だ。自走砲用の155mm砲弾の需給能力が該当国・地域の継戦能力を象徴する指標として使われるのも、このためだ。

 ロシアとウクライナの戦争などをきっかけに、世界の主要軍が旧型自走砲を入れ替える近代化事業を急いでおり、K9は「輸出黄金期」を迎えている。防衛産業界は、今年末に発表されると予想されるスペインの自走砲近代化事業に注目している。兵器体系に対する信頼度と現地生産能力を強調する西欧市場は、まだK9自走砲が進出できていない領域だからだ。該当事業の規模は45億5400万ユーロ(約7兆3900億ウォン=約8400億円)と推算される。ハンファ・エアロスペースは、スペインの防衛大手インドラと手を組んで挑戦状を突きつけた。ハンファがK9自走砲の技術と中核部品を提供すれば、インドラが現地工場で生産するという方式だ。ハンファは3月、スペイン陸軍向けに改造したK9自走砲128門と弾薬運搬車120台をインドラと共同製作・供給する、という内容の了解覚書(MOU)を締結している。

 ハンファは、サウジアラビアにもK9自走砲の輸出を打診している。現在、サウジアラビアは老朽化した兵器体系を近代化する10兆ウォン規模の中長期軍需・兵器体系事業を推進している。自走砲や装甲車、誘導兵器などの地上兵器を大挙導入する事業で、ハンファはK9自走砲や多連装ロケット「天武」などで挑戦状を突きつける計画だ。

 ハンファは2022年と2023年にK9自走砲およそ360門を導入したポーランドと、3次輸出契約も協議中だ。ポーランド現での地生産を前提とするこの契約が締結されれば、およそ300門のK9自走砲を追加納品することになると予想される。事業規模は最大8兆ウォン水準と推算される。

 防衛産業界の関係者は「ハンファが今回の契約で米陸軍が選択した自走砲という信頼まで得たことで、西欧市場の攻略にも加速度がつくものと予想される」とした上で「運用国家が次第に拡大するにつれて、さまざまな季節や地形でも性能に問題がないという点が立証される効果があり、輸出範囲もやはり広がるだろう」と話している。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲装輪式K9自走砲。/ハンファ・エアロスペース
  • ハンファ、米陸軍に装輪式K9自走砲を供給へ…スペイン・サウジ進出にも弾み

right

あわせて読みたい