ウクライナ、韓国に「最新型パトリオット」の支援を要請…政府は難色【独自】

 ロシアとの戦争で防空兵器の不足に悩まされているウクライナが、外交・安保ルートを通じて韓国に最新型パトリオット迎撃ミサイルの支援を要請したことが23日に分かった。韓国側は、韓半島の有事に備えることなどを理由に難色を示したと伝えられているが、一部では、この問題がウクライナに抑留されている北朝鮮軍捕虜の韓国行きに影響を与える可能性などを考慮すべきだという指摘も出ている。

【写真】「多目的ステルス無人機」と「自律探査ロボット」

 本紙の取材を総合すると、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の側近であるオレクサンドル・カミシン大統領顧問(戦略担当)が先月初めに韓国を訪問し、国防部(省に相当。以下同じ)や防衛事業庁の関係者らと面会した。カミシン顧問はこの席で、韓国が保有する米国製の迎撃ミサイルであるパトリオットのうち、最新機種である「PAC-3」を支援してほしいと言及したという。韓国軍は最大迎撃高度4万メートルの改良型(PAC-3 MSE)を保有しており、これは変則機動を行うロシアのイスカンデルMミサイルなどを迎撃できる性能を備えていると評価される。これに先立ち、同じくウクライナから去る6月末に韓国を訪れたアンドリー・シビハ外相も、趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官との会談で「防空兵器を支援してほしい」という要求を明示的に行ったと伝えられている。

 韓国政府は、北朝鮮のミサイル挑発に備えなければならない状況において、最新鋭の防空兵器を提供するのは難しいなどの理由で難色を示したという。ウクライナへの兵器支援に敏感なロシアが強く反発する可能性も考慮されたとみられる。

 しかし、ゼレンスキー大統領が去る8日に「防空システムに対する韓国の支援を切実に望んでいる」と述べるなど、ウクライナも要請の度合いを高めている。韓国政府は、パトリオットの代わりに韓国製の地対空ミサイル「天弓II」を支援する方法なども内部で検討したという。ただし、すでにサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などと輸出契約を結んだ状態であり、生産日程上、別途の物量確保は容易ではないという見方が優勢だと伝えられた。

 峨山政策研究院のシム・サンミン先任研究委員は「韓国の防衛態勢に支障がない線で、ウクライナが切に求める防空兵器を支援することも検討する必要がある」とし、「北朝鮮軍捕虜の送還問題にも前向きな影響を及ぼすだろう」と述べた。

権純完(クォン・スンワン)記者

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  • ▲京畿道平沢市の在韓米軍烏山空軍基地に配備されたパトリオット(PAC-3)ミサイル。/写真=ニュース1

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