今年2月に始まったイランとの戦争が長期化し、米国の兵器備蓄が枯渇しているという指摘が相次ぐ中、米国が依然として世界秩序を維持する能力を有しているのかに対する疑問が、米国の主要メディアから提起された。国際社会において「米国を信頼できるのか」という問いにとどまらず、「同盟を防衛する力が実際にあるのか」に対する疑念が大きくなっているという指摘だ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日、「同盟を防衛しようとする米国の意志にもかかわらず、対イラン軍事作戦で兵器庫が底を突き、その能力が疑われている」とし、「米国のハードパワーの限界が赤裸々に露呈した今、同盟国は米国の『力量』について心配している」と報じた。大西洋評議会(アトランティック・カウンシル)のマシュー・クローニグ・シニアフェローは、「抑止力は能力と信頼性の問題」「以前は、米国が本当にそうしてくれるのかという信頼性に対する疑問があったが、今は、その能力があるかどうかも重要な問題になった」と述べた。
ドナルド・トランプ政権は対外的に「兵器の枯渇は事実ではない」と反論しているが、ミサイルの在庫不足を指摘する声が絶えない。ニューヨーク・タイムズは最近「米軍はイラン戦でパトリオットミサイルを1500基以上(約46%)使用し、現在残っている在庫は1700基未満と把握される」と伝えた。兵器が不足すれば、有事の際に同盟・友好国を保護できない事態につながりかねないという指摘も続いている。米外交問題評議会(CFR)は今月発刊した報告書で「米国の兵器備蓄が枯渇し、もはや中国の台湾攻撃を抑止する能力はなくなった」と述べた。
トランプ大統領が最近、韓米合同軍事演習を一方的に縮小し、北朝鮮に対話を提案したことに対する疑念も出た。WSJは「北朝鮮がロシアを支援し、ウクライナ戦争に弾道ミサイルと兵力を投入している」とし、「トランプが北朝鮮政権を『脅威ではなく尊重に値する』と述べたことは、米国の同盟防衛能力と意志に疑念を抱かせる最新の事例」とした。トランプ大統領が北朝鮮との対話を推進していることに対し、クリス・ヴァン・ホーレン上院議員(民主党)が「トランプは金正恩(キム・ジョンウン)に屈服している」と述べるなど、米政界でも批判の声が続いている。