【TV朝鮮】慶尚南道で9年間にわたり身元を明かさず、巨額を寄付してきた「匿名の天使」が、今回は集中豪雨の被災者のために現金500万ウォン(約57万5000円)を置いて姿を消した。これまでにこの人物が寄付した金額は、およそ7億6000万ウォンに達する。
【写真】「慶南愛の実」事務局に置いていった義援金500万ウォンと直筆の手紙
慶南社会福祉共同募金会が24日に発表したところによると、21日午後1時ごろ、募金会の事務局に1本の電話がかかってきたという。
電話の主は「事務局の前に箱を置いていく」という言葉だけを残した。
職員たちが外に出て確認すると、箱の中には現金500万ウォンと直筆の手紙、そして菊の花1輪が入っていた。
手紙には、最近南部地域を襲った集中豪雨の被災者たちを慰める内容が書かれていた。
寄付者は「南部地域の集中豪雨によって犠牲になった方々に謹んで哀悼の意を表する。遺族の方々にも心よりお悔やみ申し上げる」とした上で「生活の基盤を失い、茫然自失となっている被災者の皆さまに、心よりお見舞いと慰めを申し上げる」とつづった。
さらに「一日も早く復旧できるよう願っている」とした上で「小さな誠意だが、募金のお役に立ちたい」と伝えた。
慶南社会福祉共同募金会は、今回の寄付者が2017年から匿名で寄付を続けてきた人と同一人物ではないかと見ている。
この寄付者は毎年、年末年始に恵まれない隣人のための寄付金を届けるのはもちろん、国内外で大規模な災害が発生するたびに、被害の復旧と被災者支援のためにお金を出してきた。
寄付の方式も独特だ。発信番号非通知で電話をかけ、箱を置いていったことだけを知らせた後、姿を現さない。箱には現金と直筆の手紙を入れる。
慶南社会福祉共同募金会は、今回も電話のかけ方や手紙の筆跡、結びの表現などがこれまでと同じだという点から、同一の寄付者だと判断した。
2017年から今回までの寄付額は通算およそ7億6000万ウォンに達する。
今回届けられた500万ウォンは、集中豪雨の被害に遭った地域の被災者支援や復旧などに使用される予定だ。
パク・ウンドク慶南社会福祉共同募金会事務処長は「記録的な豪雨で多くの方々が困難を強いられている時期に、被災者を思ってくださる温かい心に感謝申し上げる」とした上で「寄付者の大切な思いが、被害地域の一日も早い復旧と被災者の日常回復のためにしっかり届けられるようにする」と語った。