韓国銀行(韓銀)が27日、金融通貨委員会を開き、基準金利を年3%へと0.25ポイント引き上げた。先月、3年6カ月ぶりに金利を上げ、直後にまたも上げるという「バックトゥバック(back to back・連続)」の引き上げだ。韓銀が金利を連続で引き上げたことは過去に3回しか例がなく、異例の行動だ。これにより、韓国の基準金利は2024年11月以来、1年9カ月ぶりに年3%台に上がった。米国との基準金利の差は1ポイントから0.75ポイントに縮まった。
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申鉉松(シン・ヒョンソン)韓銀総裁は連続引き上げの背景として、「先制的な対応を通じた物価上昇傾向の拡散防止が重要だ」と述べた。申総裁は「小鍬で防げるものを鋤で防ぐ(小さな問題を放置して後で大掛かりな対処をすることになる)」ということわざに言及し、「(鋤ではなく)小鍬で政策を展開したもの」と例えたりもした。
昨年下半期以降のウォン安と、今年の中東での戦争が引き起こした原油価格高騰により、韓国の消費者物価上昇率は昨年9月以降1年近くにわたって、韓銀の目標である2%を上回っている。韓銀は同日、今年の成長率見通しを5月の2.6%から3.3%へと引き上げた。成長が堅調であり、金利引き上げに耐える余力が十分にあると韓銀は見ている。申総裁は「通貨政策だけで住宅価格を抑えることはできない」としながらも、「先制対応は最近の首都圏の住宅価格上昇傾向と家計負債の増加傾向を緩和するのにも役立つだろう」と述べた。
一方、韓銀の緊縮的な通貨政策は、韓国政府の積極的な拡張財政との間で足並みの乱れを生む可能性がある―との懸念が生じている。韓国政府は、来年の予算規模を今年より10%以上多い「800兆ウォン・プラスアルファ」と予告している。西江大学経済学部のパク・ジョンス教授は「韓銀が物価安定のために金利を急速に引き上げる中で、政府が財政で大金を放出して物価を刺激したら、市中金利はさらに上がり、借り手の利子負担が大きくなる副作用が生じる可能性がある」と述べた。