韓国系米国人の宇宙飛行士ジョニー・キムさん(42)が、2017年から在籍してきた米航空宇宙局(NASA)を離れる。NASAは27日、ジョニー・キムさんが同日をもってNASAでの勤務を終え、海軍に復帰すると発表した。
ジョニー・キムさんは、韓国系としては初めて、宇宙飛行士として任務を遂行した人物だ。昨年4月に国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、8カ月間滞在しながら科学研究や実験などの任務を遂行した。ジョニー・キムさんはISSにいる間、地球の軌道を3920周し、およそ1億6737万キロメートルを飛行した。
ジョニー・キムさんは「宇宙探査に貢献し、NASAで勤務したことは、わたしの人生において最高の栄誉だった」とした上で「これまで10年間に苦労して得た教訓を基に、今後人類の未来に意味のある影響を与えるために努力する」と心境を打ち明けた。
ジョニー・キムさんは、厳しい家庭環境を乗り越え、海軍将校や医師を経て宇宙飛行士になった、立志伝中の経歴を持つ。韓国系移民の家庭に生まれたジョニー・キムさんは幼いころ、アルコール依存症で家族に暴力を振るっていた父親が、酔って暴れている最中に出動した警察に射殺されるという出来事を経験した。
高校卒業後に海軍に入隊したジョニー・キムさんは、特殊部隊ネイビーシールズ所属としてイラク戦争に投入され、100回以上の特殊作戦を遂行した。戦闘現場で悲惨な医療の現実を目の当たりにした後、これを改善しようと軍医になることを決心し、その後ハーバード大学医学専門大学院で医師免許を取得した。ジョニー・キムさんは医学専門大学院在学中に出会った医師兼宇宙飛行士のスコット・パラジンスキーさんから刺激を受けてNASAに志願し、2017年6月に宇宙飛行士として選抜された。
ジャレッド・アイザックマンNASA長官は「ジョニー・キムは絶えず探求の限界を超え、数多くの人たちにインスピレーションを与えた人物だ」とした上で「ジョニー・キムの卓越した才能と闘志、不屈の意志は、NASAに長く続く遺産となるだろう」と述べた。