北朝鮮、軍事境界線を越えて地雷原を造成していた

前方1個師団の区域だけで6カ所発見
野党「軍事境界線が崩れつつある」

 10日、韓国国会の外交・統一・安保分野の対政府質問では、北朝鮮が軍事境界線(MDL)南側の少なくとも6つの地点で地雷を埋設したという主張が飛び出した。保守系最大野党「国民の力」の庾竜源(ユ・ヨンウォン)議員はこの日、「北朝鮮軍の造成した地雷原が、西部戦線のある師団の警戒区域だけでも実に6カ所でMDLを10-15メートル越えて韓国の主権を侵害している」と述べた。庾議員室は、当該師団を訪問した際、韓国軍関係者から「北朝鮮が地雷原をMDL以南にまで造成している様子を観測した」と聞いたという。

【表】北朝鮮の地雷一覧

 韓国軍の合同参謀本部(合参)は「わが軍は一部の地形の変化があることを確認しており、地雷を埋設した可能性について国連軍司令部と緊密に協議している」と述べた。観測の死角において、事後的に地雷埋設の疑いがある地域を発見した、という意味だと解釈される。

 庾議員は「一部の戦術道路や地雷原がMDLを越えてきてわれわれの領土を浸食し、韓国の主権を損なっている」とも語った。北朝鮮は、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が2023年末に南北関係を「敵対的二国家」と規定して以降、2024年4月からMDL一帯に鉄条網や地雷原、戦術道路などを構築している。このうち最南端の地雷原の一部がMDLの南側、韓国側の非武装地帯(DMZ)内にまで入り込んでいるというのだ。

 与党はこの日の対政府質問で、ホルムズ派兵に関して慎重論を展開した。進歩(革新)系与党「共に民主党」の李光宰(イ・グァンジェ)議員は「ホルムズの問題もやはり国際社会と歩調を合わせることが重要」だとし、「2003年のイラク派兵当時とは異なり、現在は国際社会が全体的な合意に至っていない状況」と述べた。韓米連合軍司令部副司令官出身の金炳周(キム・ビョンジュ)民主党議員も「米国が要求するからといって引きずり込まれてはならない。慎重に慎重を期すべき」と主張した。

 無所属の韓東勲(ハン・ドンフン)議員は、趙顕(チョ・ヒョン)外相が今月8日、延世大学の文正仁(ムン・ジョンイン)名誉特任教授に「李在明(イ・ジェミョン)大統領を守るためには、国会に(派遣)同意案を提出した後、国会で殴り合って戦わせなければならない」という趣旨のテキストメッセージを送ったという疑惑を提起した。これに対し、文教授は本紙の電話取材に応じて「事実とは異なる」と述べ、「趙外相が『派兵ではなく国際海路の安全のための限定的参加なのに、しきりに派兵と言うので大きな懸念がある』とメッセージを送ってきたものだ」と反論した。

ヤン・ジホ記者
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  • ▲戦術道路を補強する北朝鮮軍―北朝鮮軍が2024年6月、軍事境界線一帯で戦術道路の補強作業を行っている。/写真=合同参謀本部

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