元障害者水泳韓国代表のキム・セジンさん、モデルデビュー…「歩けないと言われていた子が成長し、ランウェイに立ちます」

オンライン上で温かい応援の波

 【NEWSIS】両脚と右手の3本の指がない状態で生まれ、障害者水泳の韓国代表選手として活動していたキム・セジンさんが、モデルとして初めてランウェイに立つ。

【写真】成人したキム・セジンさんの現在の姿

 キムさんは10日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「スレッズ」に「僕の名前はキム・セジン。両脚と右手の3本の指がない状態で生まれたんだ」と綴り、モデルデビュー間近の心境を伝えた。彼は先天性の四肢無形成障害を持って生まれたが、絶え間ない努力の末に障害者水泳の国家代表に選ばれ、各種国際大会でメダルを獲得して感動を与えた人物だ。

 幼いころ、母親と外出するたびに他人から深い傷を負わされていた記憶も打ち明けた。「幼いころ、僕が母と外に出るとよく耳にしたのは『可愛いね』『愛らしいね』ではなく、『あれは母親が前世で多くの罪を犯したからあんな子を生んだんだ』『お前も母さんの言うことを聞かないと、あのオバサンが足を切っちゃうぞ』だった」とキムさん。

 続けて「世間は僕が聞きたい言葉よりも聞きたくない言葉をたくさん浴びせたが、それを心に留めるかどうかは自分次第だった」と述べ、世間の冷たい視線を乗り越える心構えを説明した。

 歩けるようになるまでの過程も容易ではなかった。周囲の否定的な視線と常に戦わなければならなかった。キムさんは、母親が自分を歩かせようと韓国各地の病院を回ったが、医療スタッフから「この子は歩けません。ただ良い車椅子でも買ってあげてください」という絶望的なことを言われた―と当時の状況を伝えた。

 しかし、つらい治療とリハビリを経てついに自分の足で立ち上がり、身体的限界を乗り越えて水面を切り裂く水泳選手として人々に知られるようになった。キムさんは「あの歩けないと言われていた子が成長し、両脚に立派な義足をつけて今日モデルとしてランウェイに立つことになった」と明かした。

 新しい夢に向けた情熱も隠さなかった。キムさんは「夢というものは、描き続けていればそれに近づいていくという言葉が正しいみたい」「今日のデビューの舞台を素敵にやり遂げられるよう、スチニも一緒に応援してくれたら大きな力になりそうに思う」と付け加えた。スチニとは、スレッズのユーザーに対する、親しみを込めた呼び方だ。

 キムさんの感動的な告白とモデル挑戦のニュースが伝えられると、オンライン上では批判ではなく温かい応援が相次いだ。

 あるインターネットユーザーは「傷つける言葉を吐いた人たちは、自分自身の狭い視野と不十分な理解を露呈したにすぎない」とし、「今のように一つの道を堂々と歩みながら、より多くの人に勇気と美しい影響力を伝えるモデルに成長することを応援する」というコメントを残した。

 他のインターネットユーザーらも「立派に成長した姿を親御さんたちはとても喜んでいらっしゃることだろう」「本当に素晴らしい。これからも夢をさらに大きく羽ばたかせることができるよう応援している」と書き込み、彼の新たな第一歩を激励した。

キム・ドボラ・インターン記者
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  • ▲キム・セジンさんの幼少期の写真/キム・セジンさんのSNSのスクリーンショット
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