韓国大統領府・与党、柳時敏氏に不満爆発「苦言を通り越して呪いのレベル」

李大統領、メキシコの同胞懇談会で過去の国家保安法論争を持ち出し、柳氏を批判

 青瓦台(大統領府)と進歩(革新)系与党「共に民主党」が、秋夕(チュソク=中秋節。今年は9月25日)連休期間中ずっと、柳時敏(ユ・シミン)氏に対する不満をぶちまけた。柳氏は廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権で保健福祉相を務め、同じ進歩陣営の論客として知られる作家だ。海外歴訪中の李在明(イ・ジェミョン)大統領は柳氏を狙ったメッセージを発信し、民主党指導部は「度を越した言葉で陣営全体を揺さぶっている」として柳氏を公開批判した。

【写真】韓服姿で秋夕のあいさつをする李在明大統領と妻の金恵景さん

 李大統領は24日(現地時間)、メキシコシティで開かれた同胞晩餐懇談会で、「強硬派」たちの過度な主張がかえって改革の妨げになるという趣旨で発言した。その上で、盧武鉉政権当時の国家保安法廃止論争に言及し、「誰かは『(丸ごと)廃止しなければならない』『半分だけ廃止するなんてどこにあるのか』と言ったが、言葉は良いものの、そのせいで結局(毒素条項の削除さえも)できなかった」と述べた。「誰か」とは、当時国家保安法廃止を強く主張した柳氏のことだと解釈された。今月22日に柳氏がユーチューブのあるチャンネルに出演し、「大統領が検察改革を巡って国民をだました」と再び強烈な批判発言を繰り広げてから三日後のことだった。

 青瓦台は23日にプレスリリースを出し、柳氏の発言について「大統領の検察改革の意志を事実とは異なる形で歪曲(わいきょく)していることに、遺憾の意を表明する」とコメントしていた。青瓦台は柳氏に対する法的対応も検討していることが分かった。与党サイドの関係者は「柳氏が大統領に向かって『魚屋の腐った匂い』『必敗』などの批判を続け、支持層の分裂がさらに深刻になっている」とし、「苦言を通り越した呪いレベルの言葉をこれ以上黙って見過ごすわけにはいかないという判断だ」と語った。民主党も27日、「過ぎたるは及ばざるがごとし(過猶不及)」と述べた。民主党の朴省俊(パク・ソンジュン)首席スポークスマンはこの日の記者懇談会で、「柳氏の発言については『度が過ぎているのではないか』『李在明政権の真の助けになっているのか』という声が多く上がった」と語った。

 しかし、進歩系野党「祖国革新党」の金峻亨(キム・ジュンヒョン)院内代表は同日の記者懇談会で、柳氏に関する質問に対し「むしろ良薬は口に苦しだ」「変化を見せることで、柳氏の批判が不当であるか、あるいは過剰であることを証明すればよいと思う」と述べた。同党の車圭根(チャ・ギュグン)最高委員は「青瓦台関係者の発言として法的対応まで飛び出した」「そんなに敏感に反応するから、かえって陣営内の亀裂がさらに深まるのだ」と指摘した。

イ・ミンスク記者 キム・テジュン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲柳時敏(ユ・シミン)氏

right

あわせて読みたい