127万人分に相当する量の大麻を韓国国内に密輸入したとして起訴された在日コリアン出身の暴力団員に対し、韓国検察が重刑を求刑した。
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29日、水原地裁刑事第13部(裁判長:張錫俊〈チャン・ソクジュン〉判事)の審理で開かれたA被告(53)の麻薬類管理法違反事件の結審公判で、検察は懲役20年を言い渡すよう求めた。
被告側の弁護人は「被告人は手に負えないほどの債務に苦しみ、他人からの麻薬流通の提案を断れず犯行に加担したことを後悔している」「その後、捜査が始まると自らの犯行を自白し、共犯者に関する情報を提供するなど積極的に協力した」と主張した。
続けて「今回の事件は、国家情報院(韓国の情報機関)と検察が麻薬の前科者を情報提供者として活用し、おとり捜査で実績を作り、実際に麻薬密輸を主導した人物は立件すらしなかった事例だ」として「公訴を棄却するか、被告人に可能な限り軽い量刑を言い渡してほしい」と述べた。
A被告は最終陳述で「主導者がいなければ犯行は絶対に不可能だった」「大金を稼げて借金を返せると言われて犯したことだが、後悔し、反省している」と述べた。
裁判部はA被告への判決言い渡し期日を来月8日に指定した。
日本の暴力団「工藤会」の組員であるA被告は、今年3月初め、タイのレムチャバン港を出港する船のコンテナに大麻約636キロを積み込み、同月23日に仁川港に到着させる方法で大麻を密輸した疑いが持たれている。A被告はベトナムの麻薬販売組織のメンバーらと共謀して犯行に及んだことが捜査で分かった。
A被告はタイの麻薬販売組織から大量の大麻を買い付けた後、船舶で韓国国内に持ち込み、一部は韓国内のベトナム系麻薬流通組織を通じて流通させ、日本の暴力団組織に再び輸出する方法で麻薬を売りさばこうとしたとみられている。
A被告が密輸した大麻636キロは、小売価格に換算すると約954億ウォン(現在のレートで約111億円。以下同じ)相当で、約127万人分だ。韓国国内で流通させる目的で輸入された麻薬類の中では過去最大の規模。
A被告は2016年にも、中国から輸入した覚醒剤約956グラム(時価31億ウォン相当=約3億6000万円)を日本に再び輸出するため保管した疑いなどで、懲役6年を言い渡された前歴がある。