韓国でボイスフィッシングや投資詐欺などに利用され、支払い停止となった銀行口座が、今年上半期だけで6万口座に迫ったことが分かった。半年で昨年通年の摘発件数の70%を超えた。
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30日、韓国の保守系最大野党「国民の力」の朴成訓(パク・ソンフン)議員室=韓国国会政務委員会所属=が金融監督院から入手した資料によると、今年上半期に8銀行(KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリ銀行、NH農協銀行、カカオバンク、Kバンク、tossバンク)で確認された詐欺利用口座の数は計5万9291口座だった。昨年通年(8万1761口座)の72.5%に当たる。
詐欺利用口座には、ボイスフィッシングなどの被害者が送金した口座だけでなく、犯罪組織が被害金を別の場所に移す過程で利用した口座も含まれる。
詐欺利用口座は昨年から急増している。2024年の4万5904口座から昨年は8万1761口座へと78.1%増えた。2024年10月の大法院(最高裁)判決を受けて、昨年5月から一部の投資詐欺も「電気通信金融詐欺」に含まれ、支払い停止の対象が広がった影響が大きかった。これに加え、新種のボイスフィッシングや暗号資産を悪用した犯罪が増えたことも影響した。
銀行別で見ると、今年上半期はカカオバンクの詐欺利用口座が1万5089口座で最も多かった。次いでKB国民銀行が1万454口座、NH農協銀行が7909口座、ウリ銀行が6812口座、ハナ銀行が6792口座、新韓銀行が5166口座などの順だった。なお、銀行ごとに新規口座数が異なるため、単純な摘発件数だけで金融詐欺の管理水準を比較するのは難しい。
今年上半期に開設された新規口座1万口座当たりの詐欺利用口座の割合で見ると、KB国民銀行が7.3口座で最も多かった。次いでカカオバンクが4.8口座、さらにKバンクが4.5口座、NH農協銀行が3.0口座、ウリ銀行が2.8口座、ハナ銀行が2.0口座の順だった。新韓銀行とtossバンクはいずれも1.3口座で最も少なかった。KB国民銀行と両銀行の発生割合には約5.6倍の差があった。
KB国民銀行は、暗号資産取引所ビッサム(bithumb)と昨年3月にウォンの入出金口座提携を始めた後、暗号資産関連犯罪に悪用される口座が増えた影響だと説明した。KB国民銀行の新規口座1万口座当たりの詐欺利用口座は、2024年の4.3口座から昨年は11.9口座に増えた。今年上半期は7.3口座に低下したものの、8銀行の中では最も多かった。KB国民銀行は、ビッサムと金融詐欺対応協議体を構成して異常取引の検知を強化していることを明らかにした。
朴成訓議員は「ボイスフィッシングでは、被害金を返すことより、犯罪に使われる口座を先に遮断することが重要だ」とした上で、「銀行別の詐欺利用口座の発生に大きなばらつきがあるだけに、口座開設段階での本人確認から異常取引の検知まで、予防体制全般を点検すべきだ」と述べた。