注射型の肥満症治療薬を使用していた患者が飲み薬のウゴービに切り替えた後も、体重減少を続けたとの研究結果が発表された。経口肥満症治療薬が注射への負担を軽減するだけでなく、体重減少にも効果的であり得る可能性を示したものだ。
【写真】デンマークの製薬会社ノボが発売した肥満治療薬「飲むウゴービ」
ノボは先月30日(現地時間)、イタリア・ミラノで開かれた欧州糖尿病学会(EASD)の年次学術大会でこうした結果を発表した。注射型のセマグルチド(ウゴービの主成分)またはチルゼパチド(マンジャロの主成分)を使用していた過体重・肥満の成人194人が、1日1回服用するセマグルチドに切り替えたケースを分析した結果だ。
患者の研究開始時の平均体重は100.5キロ、平均体格指数(BMI)は34.5だった。経口セマグルチドに切り替えた後、3カ月間で体重の平均4.1%、約4キロを追加で減量した。肥満の基準であるBMI 30以上に該当する患者の割合も、同じ期間に87.1%から65.5%へ低下した。
研究陣は「今回の研究は、実際の診療現場で注射剤から錠剤に切り替えた後も、意味のある体重減少と治療満足度が示された初期結果だ」と述べた。
ノボは経口肥満症治療薬市場を次世代の成長エンジンと見ている。同社は最近、肥満患者3万7000人を調査した結果、半数以上が飲み薬を好むと答えたと明らかにした。米国で飲み薬のウゴービを使用した患者の80%は、以前にGLP-1系肥満症治療薬を使ったことのない新規患者だった。
ノボは飲み薬のウゴービ発売後、経口肥満症治療薬が米国の肥満症治療薬の新規処方の約3分の1にまで増え、このうちノボが80%以上を占めていると明らかにした。
ノボは、錠剤の形態が肥満症治療を長く続ける上でも役立つと見ている。肥満症治療薬の服用期間は現在、平均約9カ月にとどまる。肥満は長期管理が必要な慢性疾患であるだけに、注射より服用の負担が少ない錠剤が、患者が治療を中断せず、より長く続けられるよう助けるというわけだ。ノボは「錠剤の形態は、肥満症治療薬の長期服用に対する心理的負担をさらに下げることができる」と述べた。
飲み薬のウゴービは現在、米国、英国、ドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)で発売されている。ノボは来年末までに、飲み薬のウゴービを少なくとも20カ国で発売する計画だ。