サムスン電子は1日から、ギャラクシーS26シリーズの韓国国内販売価格を引き上げた。3月の発売から約7カ月ぶりだ。人工知能(AI)ブームで高騰したメモリー半導体価格が、スマートフォン価格にも本格的に反映されているとの見方が出ている。
【写真】サムスン製スマホ「Galaxy S26」シリーズ 世界で正式発売
サムスン電子は、ギャラクシーS26、S26プラス、S26ウルトラの256GB・512GBモデルの価格をそれぞれ14万9600ウォン引き上げた。S26ウルトラの1TBモデルは27万6100ウォン値上げした。同日、ギャラクシータブS11の基本モデル価格も15万7000ウォン引き上げた。
S26シリーズは発売当時にも前作より価格が高くなっていたが、今回再び値上げされた。サムスン電子は4月にも、ギャラクシーS25エッジとギャラクシーZフォールド・フリップ7の一部大容量モデルの価格を引き上げている。当時は大容量製品を中心に行われた値上げが、今回は販売量の多い256GBの基本容量製品にまで広がった形だ。
背景には、メモリー価格の急騰に伴う原価負担がある。AIデータセンターへの投資ブームを受け、メモリーメーカーは高帯域幅メモリー(HBM)やサーバー用DRAMなど、AI向け製品の生産を急速に拡大してきた。その余波で、スマートフォンに使われるモバイルDRAM(LPDDR)やナンド型フラッシュメモリーの供給が逼迫し、価格が急騰した。こうした現象が長期化したことで、スマートフォンメーカーも原価上昇分を自社で吸収するのが難しくなった。
アップルもスマートフォンの価格を引き上げている。先月、アイフォーン18プロシリーズを公開した後、既存のアイフォーン17シリーズとアイフォーン・エアの韓国国内販売価格を16万-20万ウォン引き上げた。通常、新製品を投入すれば旧モデルの価格を下げる慣行とは逆の動きだ。メモリーの原価負担が増す中、値上げが新製品だけでなく既存製品にも広がっているとの分析だ。
市場調査会社トレンドフォースは「スマートフォン部品の原価に占めるメモリーの割合が、従来の10-15%から30-40%まで急上昇した」とし、「多くのブランドが利益率を維持するため、最終製品価格を引き上げることが避けられなくなるだろう」と述べた。