韓国・坡州市(パジュシ)の「冷凍倉庫殺人事件」の容疑者である30代のカフェ店主が、数十億ウォンの違約金を狙って被害者を殺害したことが分かった。
議政府地検高陽支庁刑事第2部(ホン・サンチョル部長)は1日、殺害と有価証券偽造・偽造有価証券行使の罪で、カフェ店主のA氏(39)を拘束起訴したと明らかにした。
A氏は9月4日午後2時36分ごろ、自身が経営する坡州のカフェに50代女性のBさんを誘い出し、冷凍倉庫型のコンテナに監禁して殺害した疑いが持たれている。
検察によると、A氏はカフェ経営など事業所の運営過程で多額の債務を抱え、借金を解決する方法として犯行を計画した。
A氏が計画した犯行は、500億ウォン台の偽造商品券を本物の商品券として販売するかのように買い手をだまし、意図的に取引不成立の状況をつくって違約金などを受け取るというものだった。
A氏は商品券取引が成立した場合、売買代金を受け取って着服しようともしていた。
このためA氏は犯行前、商品券の買い手側を手配し、偽造商品券と冷凍倉庫を準備していたことが捜査で分かった。
買い手側の人物が商品券を直接確認しに行くと伝えると、A氏は「高齢者を送ってほしい」と要求した。
これを受け、被害者のBさんが商品券の確認のためA氏のカフェを訪れた。その後、A氏はBさんと共に商品券を保管している冷凍倉庫に入り、Bさんを27時間にわたり閉じ込めて死亡させた。当時、冷凍倉庫は氷点下25℃に設定されていた。
A氏は当初、Bさんを殺害した後、行方不明になったように装い、買い手に「Bさんが商品券を盗んでいったため被害を受けた」として、商品券の取引代金または取引不成立に伴う違約金などを受け取る計画だった。
A氏は捜査過程で「殺害の意図はなく、単独犯行ではなかった」という趣旨の供述をし、主張を二転三転させた。
しかし検察は、A氏が共犯として名指しした人物らを知る前に、第三者との通話で商品券の確認者を殺害する犯行計画に言及していた事実を、通話録音ファイルなどを通じて確認した。
また、A氏の携帯電話とノートパソコンから確保したインターネット検索履歴やメッセージなどを分析し、犯行道具である偽造商品券と冷凍倉庫を事前に準備していた状況を確認した。
検察は、A氏が共犯として名指しした人物らは、偽造商品券や商品券確認者を殺害しようとする計画を知らなかったと判断した。
検察は警察から事件の送致を受けた後、A氏を2回取り調べ、犯行現場を訪れて冷凍倉庫の設定温度や作動方法などを確認する一方、警察に補完捜査を求め、携帯電話とノートパソコンのフォレンジック資料などを追加で確保した。
検察関係者は「客観的な資料を通じ、被告人が綿密に計画した犯行の全容を明らかにした」「公訴維持に万全を期す」と述べた。