ソウル市が見つけた仕事、特化型雇用で障害者58人が民間就職

重度知的障害と脳病変障害があるチョン・ドンジュさん(34)は毎日、電動車いすに乗ってソウル・乙支路の印刷会社に出勤する。2024年にソウル市の「障害類型に応じた特化型雇用」を通じて得た職場だ。チョンさんは障害者福祉会の職員と共に、印刷物をソウル各地に配送している。

就職してからは毎月10万ウォンずつ貯金もしている。給料で故障した電動車いすの車輪とバッテリーも交換した。チョンさんは「最近、自分が稼いだお金で暮らすとはこういうことなのだと感じる」と話した。

仕事を得るまでの道のりは簡単ではなかった。高校時代に貴金属工芸を学んだが、就職先は見つからなかった。2023年にはソウル市の「権利中心の重度障害者オーダーメード型公共雇用」に参加したが、主に集会やデモなどに出かけたという。チョンさんは「集会やデモにばかり動員され、疑問を感じた」と話した。

ソウル市は2024年、「権利中心型公共雇用」を廃止し、「障害類型に応じた特化型雇用」事業を始めた。障害者の適性や好みなどに応じてさまざまな仕事を経験させた後、民間企業への就職までつなげる事業だ。この事業を経て計58人が民間企業に就職した。

重度知的障害のあるイ・ユンジさん(19)も、特化型雇用事業を通じて3月から松坡区のカフェでバリスタとして働いている。来年には正社員として採用される予定だ。イさんは30日に開かれた「2026ソウル障害者政策博覧会」に参加し、自身の就職経験を紹介した。イさんは「障害者も自らお金を稼ぎ、自立できるという希望が生まれた」と話した。

脳病変障害のあるチョン・ソンミンさん(25)は先月、韓国健康管理協会ソウル江南支部に契約社員として採用された。健康診断を受ける人たちに送る薬を包装する仕事をしている。チョンさんは「適性と好みに合わせていろいろな仕事を経験した後、今の職場を見つけた」とし、「初任給で家族に食事をごちそうした瞬間が忘れられない」と話した。

最近、ソウル市議会で「共に民主党」の主導により「権利中心型公共雇用」を再び制度化する条例改正案が可決され、議論が起きている。ソウル市は9月30日、市議会に再議を求めた。ソウル市は「過去にこの事業の職務活動のうち50.4%が集会・デモ・キャンペーンへの参加だった」と指摘した。一方、市議会の民主党は、障害者の権益擁護活動も仕事として認めるべきだとの立場だ。

オ・ユジン 記者
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  • 30日、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)で開かれたソウル障害者政策博覧会で、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が電動車いすに乗った障害者と会話している。/ソウル市
  • 30日、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)で開かれたソウル障害者政策博覧会で、重度の知的障害があるイ・ユンジさんがトークコンサートの舞台に上がり、発言している。/ソウル市

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