19歳でグーグルに入社した天才少年、入学断った米名門大を相手取り人種差別訴訟

 米国のある10代のアジア系少年が「人種差別だ」として、志願した名門大学の一部を相手取り訴訟を起こした。米紙ニューヨーク・ポストが3日(現地時間)に報道した。

【写真】スタンリー・ジョンさん(19)

 同紙は「高校時代にグーグルから入社のオファーを受けたが、16の大学では入学を断られた天才少年が、差別を理由に訴訟を起こした」とスタンリー・ジョンさん(19)について報道した。

 同紙はスタンリーさんについて、「ほぼ完璧な大学志願者」と伝えている。スタンリーさんは米国の大学進学適性試験「SAT」で満点に近い点数を取り、高校の成績(4.0基準)で4.42を記録した。また、電子文書署名プラットフォームを作るスタートアップを経営したり、高校を卒業する前にはグーグルから博士レベルのポストをオファーされたりした。

 そのように高いスペックを持つスタンリーさんだが、大学入試過程で失敗という苦い体験をすることになった。スタンリーさんはマサチューセッツ工科大学(MIT)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア工科大学(Caltech)、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)など16の大学に志願したが、いずれも不合格となった。スタンリーさんが合格通知を受け取ることができたのは、オースティン大学(テキサス州)とメリーランド大学でのみだった。

 スタンリーさんだけでなく、彼の家族もこのような結果に驚いたという。スタンリーさんの父親のナン・ジョンさんは「アジア系学生は大学入試でさらに高い基準を満たさなければならないといううわさを聞いたことはあるが、うわさに過ぎないと思っていた」「しかし、不合格が相次いで当惑した。驚きが挫折に、また怒りに変わった」と語った。

 ナンさんは息子がアジア系だから差別を受け、合格できなかったと考え、不合格通知書を送ってきた大学を相手取り、訴訟を提起することを決心した。ナンさんは「これほど非米国的なことはない。これらの大学は子どもたちに及ぼす被害を全く気にかけていないようだ」と語った。

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