韓国大統領選出馬を宣言した保守系与党「国民の力」所属の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員が15日、ソウル大学にある習近平・中国国家主席の資料室の閉鎖を要求した。
【写真】韓国大統領の資料室は一つもないのになぜ? ソウル大の習近平資料室
羅議員は同日午後、キリスト教系の保守団体「トゥルス・フォーラム」主管によりソウル大学中央図書館前で開かれた「習近平資料室閉鎖促求記者会見」で「ソウル大学には李承晩(イ・スンマン)元大統領の資料室をはじめとする歴代の韓国大統領の資料室は一つもない」「他のグローバルリーダーの資料室もないのに習近平の資料室だけあるというのは、中国のシャープパワーの証拠」と発言した。
シャープパワーとは、ある国が対象国の政治体制に影響を及ぼして弱体化させるため、操作的な外交政策を用いることを指す。
羅議員は、中国人をはじめとする外国人の公務員採用、韓国永住資格取得後3年以上が経過した外国人への地方選挙投票権付与に言及しつつ「韓国はこれまであまりにも無防備的にかんぬきを外していた」と指摘した。
さらに「今回の大統領選キャンプ(陣営)を手始めに国益ファースト、国民ファーストを話した」「私が夢見る韓国は国民、国益が優先の韓国だ。そういう意味で、習近平資料室についてもソウル大学が積極的にトゥルス・フォーラムの声を検討してくれることを求める」と述べた。
羅議員の発言に先立ち、トゥルス・フォーラムは「ソウル大学習近平資料室の存置は、独裁で逼迫(ひっぱく)した状態にある中国人に対する冒とく」だとして習近平資料室の閉鎖を求めていた。
ハン・ヨンウォン記者、コ・ユチャン記者