▲2019年5月25日、日本の外務省のホームページに掲載された旭日旗の広報資料。 /日本外務省

 日本政府が、日本の軍国主義の象徴である「旭日旗」について、「使用には問題がない」との内容を盛り込んだ広報物を掲載し、論議を呼びそうだ。25日の時点で日本外務省のホームページには、旭日旗についての日本語の説明と英語の説明が掲載されている。

 この掲示物には「日本文化の一部としての旭日旗」という小見出しが付いている。内容は「旭日旗のデザインは日章旗(日本の国旗)と同様に太陽をかたどっている」「このデザインは日本で長い間広く使われてきた」と主張するものだ。

 続けて「今日でも旭日旗のデザインは大漁旗、出産、節句の祝いなど日本の多くの日常生活で使われている」と現代の日本社会で幅広く使われていることを強調している。また「旭日旗が海上自衛隊の自衛隊艦旗と陸上自衛隊の自衛隊旗として不可欠な役割を果たしており、国際社会でも広く受け入れられている」と事実を歪曲(わいきょく)して主張している。

 日本の外務省はこの掲示物で、旭日旗が帝国主義・日本軍の使用していた戦犯旗だったという事実には言及していない。旭日旗は日本が太平洋戦争を起こした当時、日本軍の象徴として使われた。このため国際社会では旭日旗を日本の帝国主義あるいは軍国主義の象徴と見なされている。ドイツは帝国主義の象徴であるナチスのマークの使用を法で禁じているが、日本は旭日旗を政府の容認の下で自衛隊旗などに使っている。

 日本はこのところ、旭日旗の使用を正当化するための動きを強化している。日本の防衛省も最近、ホームページに旭日旗に関連する内容を掲載し、旭日旗が日本の国籍を示すと共に組織の団結と士気高揚に貢献していると説明した。日本は旭日旗のデザインを江戸時代から使ってきたと主張している。現在も日本では帝国主義称賛とは関係のない場面で頻繁に使われているという。

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