KBSのメディア批評番組『ジャーナリズム・トークショーJ シーズン2』が13日に終了した。KBSは「国内外の状況に応じた決定だ」と理由を明らかにしたが、KBS内では番組打ち切りの背景について、さまざまな話が飛び交っている。そのうちの一つが「人事上の難しさ」だ。この番組は記者たちが避けたがる「流刑地」の一つだと言われていた。「『ジャーナリズム・トークショーJ シーズン2』への発令を受けた記者が出入..
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KBSのメディア批評番組『ジャーナリズム・トークショーJ シーズン2』が13日に終了した。KBSは「国内外の状況に応じた決定だ」と理由を明らかにしたが、KBS内では番組打ち切りの背景について、さまざまな話が飛び交っている。そのうちの一つが「人事上の難しさ」だ。この番組は記者たちが避けたがる「流刑地」の一つだと言われていた。「『ジャーナリズム・トークショーJ シーズン2』への発令を受けた記者が出入り先で涙をこぼしていた」「年末の人事異動で希望者が一人もいなかった」という話が公然と交わされている。最近では新たなチーム長を「『三顧の礼』の末に迎えた」という話まであった。
最後の放送に出演したKBS記者は、同番組に対する内部の声を集めた。この記者は「『善悪がはっきりしたフレームで視聴者の思考を制限』『偏向性が問題』『メディア批評ではなく政治批評』などの意見が出た。過去の出演経験者を除き、シーズン2終了に対する無念さや支持意見を送ってくれた記者はいなかった」と語った。
この番組は、2年6カ月間にわたる放送期間中ずっと「政治偏向」批判が絶えなかった。昨年のチョ国(チョ・グク=前法務部長官)問題時に出演したKBS記者さえ「この番組は十分にチョ国長官に有利に放送されている」と言ったほどだ。レギュラー出演のパネル(討論者・コメンテーター)として2回出演した後、降板したソン・ソクチュン建国大学教授は「『ジャーナリズム・トークショーJ シーズン2』が示した通り、KBSなどの各時事番組は親政府偏向勢力の影響圏下にある」と指摘した。
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制作陣は最後まで「保守系メディアのせい」にした。「これまで保守系メディアから偏向性があるとの指摘を受けた」と言いながら、本人たちに向けられた批判の声を何とかして小さくしてきた。レギュラー出演者の評論家カン・ユジョン氏は「偏向性論議は、我々が批評と見なしたテキスト自体が過度に一方に偏っていたからだ。機械的中立にそぐわないという評価は認めがたい」と述べた。
別のレギュラー・パネルのイム・ジャウン弁護士は「放送内容が実際にどうだったのかも分からないまま偏向的だとしている状況だ」と言った。同弁護士は今年2月の生放送で、「パネルの専門性が低い」と指摘した本紙の記事を取り上げてこう言った。「私はメディアの学位ないんですよ。だけど、朝鮮日報を批評する時はたいそうな専門性は必要ありません。私もいくらでも批判できる記事を朝鮮日報は書いているので、受け入れてください」。
このようなごう慢さから『ジャーナリズム・トークショーJ シーズン2』はそっぽを向かれるようになったのではないだろうか。この日、同番組の視聴率は2.0%(ニールセン・コリア調べ、全国基準)だった。1週間前の放送の視聴率は1.9%だった。同時間帯の別の番組の視聴率に比べると、5分の1にもならない水準だ。「自分の目の梁(はり)も見えないのに、他人の目の中のゴミを見つける」という非難から自由でないのがメディア批評だと言うが、最後の放送でも視聴者たちがそっぽを向いた理由を直視できていない同番組が歯がゆかった。
ソン・ヨンホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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