サッカー:U16イ・スンウは「第2のマラドーナ」

U16アジア選手権で大活躍

 世界的なスター、メッシもアルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイズのユースチームで優勝トロフィーを幾つも手にし、2000年には13歳にしてバルセロナにスカウトされた。当時、メッシは身長が140センチにも満たなかった。現在は169センチあるが、バルセロナは当時、メッシに成長ホルモン治療代として年間数千万円の費用を支援し、世界最高の選手に育て上げた。プイチ氏は「われわれは無駄なことにはカネを使わない。イ・スンウは同年代の子どもたちに比べて特別優れているのは明らかで、身長もメッシがイ・スンウの年齢だったときよりはるかに高い」と話した。大韓サッカー協会のデータでは、イ・スンウの身長は現在173センチ(60キロ)だ。

■性格はマラドーナ

 イ・スンウは6日、U16アジア選手権グループリーグを終えた後のテレビのインタビューで「これまで通りにやれば(準々決勝で)日本くらい簡単に勝てる」と話した。この発言をめぐって一部では「生意気だ」との声も聞かれた。だがイ・スンウは日本戦で2ゴールを決め、自身の言葉がうそではなかったことを証明した。

 サッカー協会の関係者は「イ・スンウの性格は、例えるならメッシよりもマラドーナに近い。自分に対する世間の注目を楽しめるタイプで、ヘアスタイルやアクセサリーなどで個性を思い通りに表現する」と説明した。だがチームワークを損ねるような振る舞いはしていないという。

 SBSのパク・ムンソン解説委員は「成長過程で重圧を乗り越えられずに消えていく有望な若手も非常に多かった。幼くして遠い異国で生活するユース選手には、批判よりも褒めることと励ますことが必要」と指摘した。

ユン・ドンビン記者
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