韓国の便器はトイレットペーパーが原因で詰まるのか

トイレットペーパーのせいではない、便器が詰まる原因の99%は異物
ティッシュペーパー・ハンドタオルは水に溶けない、トイレットペーパーは溶ける
ごみ箱を置くのをやめれば?
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韓国の便器はトイレットペーパーが原因で詰まるのか

 全国180カ所に上る高速道路のサービスエリアのトイレからごみ箱(便器横に設置されているトイレットペーパー用のごみ箱)が消える。韓国道路公社が4月7日に発表した「高速道路のサービスエリアのトイレ文化革新案」の一つだ。韓国道路公社は、トイレの便器横のごみ箱をなくしてトイレットペーパーを便器に捨てるトイレ利用文化を定着させる、と明らかにした。

 韓国の公衆トイレには、トイレットペーパー用のごみ箱が設置されていて「トイレットペーパーはごみ箱に」という文句が一緒に掲示されているケースが多い。トイレットペーパーを便器に捨てれば便器が詰まると考えているためだ。トイレ文化市民連帯によると、一部の家庭でも用を足した後のトイレットペーパーを別に集めてごみとともに捨てているという。西洋では、トイレットペーパーだけではなく、便器に敷く使い捨てのシートまでも水と一緒に流すよう案内している。果たして韓国のトイレットペーパーは便器を詰まらせる主犯なのか。

 トイレットペーパーは水に100%溶けるようにできている。ペーパー類は大きく3種類に分けられる。ティッシュペーパー、ハンドタオル、そしてトイレットペーパーだ。全て同じ紙だと思われがちだが、目的によって工程と添加される物質が違う。木から抽出されたセルロースを水に溶かした後、薄く伸ばして乾かしたのがペーパー類だが、トイレットペーパーを作る際には水に溶けていたセルロースを取り出して乾燥させる。その他の物質を一切加えないため、水に入れれば自然と溶けるようになっている。

キム・スギョン記者
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