THAAD:中国、「国賓」文大統領と李克強首相の午餐を拒否

THAAD:中国、「国賓」文大統領と李克強首相の午餐を拒否

 韓中は13日から16日までの文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中を韓中関係の「新たな出発点」と位置づけてきた。しかし、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題に対する中国の相次ぐ圧力と異論で両国の溝は深く、首脳会談後の共同声明のみならず、それよりも格下の「共同報道発表」すら発表されないことになった。共同記者会見も見送られた。それでも訪問の形式自体は習近平国家主席の招きによる公式訪問となっている。

 1992年の韓中国交正常化以降、韓国の大統領が中国を国賓として公式訪問した例は7回ある。うち第1次北朝鮮核危機のさなかの1994年3月に行われた金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の訪問時のみ会談結果の文書がなかったが、残る6回は共同声明や共同報道発表が出された。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)、李明博(イ・ミョンバク)の各元大統領と朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領はいずれも就任1年目に公式訪中し、「韓中共同声明」を発表した。盧武鉉、李明博の各元大統領と朴槿恵前大統領は中国国家主席との共同記者会見にも臨んだ。

 92年9月、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領は当時の楊尚昆国家主席と会談後、韓中共同報道発表文を出した。金泳三元大統領は就任2年目の94年3月に中国を初めて訪れ、江沢民国家主席と会談したが、共同報道発表はなく、それぞれが会談結果を説明した。

 両国関係が発展し、98年11月の金大中元大統領による訪中では、一段階格上の「共同声明」が出され、盧武鉉元大統領の訪中からは共同記者会見も開かれた。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者 , 金真明(キム・ジンミョン)記者
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