THAAD:中国、「国賓」文大統領と李克強首相の午餐を拒否

 しかし、今回の文大統領の訪中では共同声明も共同報道発表もない。両国の立場をそれぞれが整理し、別々に発表する線で首脳会談の結果が公表される見通しだ。理由はTHAAD問題での立場の差だ。中国は共同声明にTHAADに反対する中国政府の立場とそれを「認識する」という韓国政府の立場を盛り込むよう要求したが、韓国が反対したためとされる。

 文大統領は訪中期間に習主席のほか、李克強首相、国会議長に相当する張徳江・全国人民代表大会(全人代)常務委員長、陳敏爾・重慶市共産党委書記と会談する。李首相と張委員長は中国の権力序列の2、3位であり、陳書記は次世代の指導者と目される。

 しかし、中国は文大統領と李首相が15日に行う会談の日程を調整する過程で当初計画していた昼食会を午後の遅い時間に延期するなど、国賓としての訪問の格とは不釣り合いな態度を見せたという。文大統領は先月、フィリピンで李首相とあいさつを交わしており、今回は昼食会でTHAAD報復の撤回を遠回しに要求するなど、突っ込んだ対話を行う構えだった。しかし、中国は昼食会の時間を遅らせると通告してきた。文大統領の他の日程も順延された。

 文大統領は16日、重慶市で陳敏爾書記との昼食会に出席する。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者 , 金真明(キム・ジンミョン)記者
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