文大統領、在外公館長に「一帯一路」への協力を指示

 文大統領はさらに「今後は新南方政策と新北方政策を展開し、さらに中国の一帯一路構想とも連携して韓国の経済活用領域を広げることに拍車を掛けてほしい」「国会や政界も従来の外交の枠組から脱却し、外交が行くべき方向について共に考えてほしい」などとも呼び掛けた。文大統領はこれまで北朝鮮の核問題解決に向け、米国と中国との関係を同じように重視する「バランス外交」に何度も言及してきた。先週中国を訪問した際には「韓中両国は一方の繁栄が互いにとってプラスになる運命共同体的な関係」と述べ、習主席が訴える「中国夢」に参加する意向を明らかにした。しかし米国のトランプ大統領が先月の韓米首脳会談で提案した米国の新しいアジア戦略「インド太平洋」構想について大統領府の関係者は「さまざまな国際情勢や環境を考慮すると、これに参加するのは現時点では望ましくないと思う」とコメントしている。

 夕食会で文大統領は先日北朝鮮が挑発を行ったことや、核問題の解決策などについては特に言及せず「韓半島(朝鮮半島)と東北アジアの緊張は過去のどの時点よりも高まっているが、外交の空白を埋め、すでに崩壊あるいはもつれ合った外交関係を復元することが新政権にとって喫緊の課題だった」と述べるにとどめた。

イ・ミンソク記者
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