【萬物相】「3S外交官」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月、在外公館長を招いた夕食会で「駐在先の国民の心をつかむ外交」を求めた。その席上で文大統領は「韓国の外交は力や資金力には限界があるが、真実の心があれば相手を動かすことができる」と語った。ところがその後、米国、中国、日本、ロシアの大使に続き今回の公館長人事でも「文大統領の選挙陣営出身者」「コード(考え方)」「与党・共に民主党出身者」というお決まりのパターンによって多くの新任大使が指名され、またその中には金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時の10年以上前によく聞いた名前も多かった。彼らの多くは当然外交官としての能力など検証もされていないし、「大使になるための就職試験」と呼ばれる語学の試験も受けていない。これでどうやって駐在先の国民を感動させることができるだろうか。

 米国の時事週刊誌「タイム」は外交を「芸術のもう一つの形態」と定義した。外交官たちが国益のために言葉とジェスチャーを絶妙にミックスさせ、それにボディーランゲージと修辞を交える様子はまさに芸術の域に達しているという意味だ。このように外交を芸術の次元にまで高めるには、国際的な経験や識見はもちろん、現地の人たちとスムーズにコミュニケーションができる言葉の力が当然それに伴わねばならない。ところが今回、その中のどれ一つとしてできない新任の公館長たちが任命された。近くかつての「3S外交官」が再びニュースになりそうな気がしてきた。

李河遠(イ・ハウォン)論説委員
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