【コラム】ソウル大の手術室を訪問する日本の外科医たち

 「韓日逆転」分野の共通点は、新たな技術が登場した際に、韓国が勇気を出して飛び付いた点にある。腹腔鏡手術やロボット支援手術が初めて登場した当時が代表例と言える。韓国と日本の出発点は似通っていたが、韓国特有の革新性と誠実さで日本を追い抜いたのだ。スキーはうまく滑れないが、スノーボードはうまく乗れるというわけだ。そうでなくては、科学や医学界で実に22個のノーベル賞を受賞した日本を短期間で追い抜くことができるだろうか。日本が新しい技術について細かく確認し、試している間に、韓国が優位に立ったのだ。

 韓国の教育の特性上、創意的な「ファースト(first)」は得意でないかもしれないが、急速度で付いていって追い越す「ベスト(best)」は得意としている。第4次産業革命時代が開かれる中で、再びチャンスが訪れている。人工知能(AI)、ロボット医術、誘電体医学、幹細胞などスタートラインが似ているものがあふれている。基礎科学は基本に忠実に土台を固め、新技術の開発でリードする時代が訪れたのだ。

 にもかかわらず、前近代的な規制と先進国の中途半端なまね事は、韓国の医療界にとって大きな足かせとなっている。個人情報の保護という名分の下、非識別情報までも使用することができないようになっているため、韓国はビッグデータを利用した人工知能による医療機器や、診断・処方AIを開発することができずにいる。

 相変らず病院は、非営利機関として医療技術会社を設立することができないため、先端技術を事業化することができずにいる。幹細胞と誘電体医学は、厳格な臨床試験の手続きと評価のため、進展速度は非常に遅い。むしろ気難しい日本が「先承認、後評価」に乗り出している。先進国と同じようにしていては、リードすることができない。韓国の医療界がうまくやっているのをお手本に、第4次産業と医療産業の発展に向かって資源を投入していくべきだ。出発点さえ似ていれば、韓国の方がリードできるのだ。

金哲中(キム・チョルジュン)医学専門記者・専門医
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