野球:ネクセンが選手トレード12回で裏金13億円受け取り

 ネクセンはこのような方法で12回にわたって現金トレードの金額を故意に少なくしたり、申告していなかったりしていた。こうしたことは30日、サムスンを除く9球団のゼネラル・マネージャー(GM)が大田市内で緊急会合を開いて独自調査した後、取引の事実をKBOに報告したという。KBOはこれに先立つ28日、昨年のネクセンとNC、KT間におけるトレードで、公示内容とは違い現金6億ウォン(約6000万円)が含まれていたことを確認、さらにこうした事例がなかったかを各球団に自主申告するよう伝えた。

 KBO規約上、現金トレードそのものは違反ではない。しかし、金銭をやり取りしたことを隠してKBOに虚偽の「譲渡・譲受契約書」を提出するのは明白な規約違反となる。

 ネクセンがこの裏金を何に使用したかはまだ明らかになっていない。同球団関係者は「KBOに申告せずに受け取ったトレードマネーも球団運営資金に使った。昨シーズン終了後に(大リーグから韓国プロ野球に)復帰した朴炳鎬(パク・ビョンホ)の契約金の一部にも使われた」と告白した。このほかに、球団幹部が流用した可能性もある。ネクセンが17年のトレードで裏金として手にした6億ウォン(約6000万円)の一部が、横領・背任容疑で逮捕されたイ・ジャンソク元代表取締役をはじめとする球団関係者に「インセンティブ」の形で支給されていたのではと疑う声もある。

 KBOのチャン・ユンホ事務総長は「8球団はすべて現金をネクセンの法人口座に送っていた。来週中にも特別調査委員会を発足させ、金をどのように使ったのか詳しく調査する予定だ」と語った。ネクセン側は法人口座の履歴をすべてKBOに公開し、調査に協力するとしている。KBOはKTとNCが17年に渡したと告白した6億ウォンについては回収し、野球発展基金に全額渡すことにした。KBOは現在、380億ウォン(約38億円)の発展基金を運用している。しかし、30日に明らかになった残りの金額の回収が可能かどうかは未知数だ。昨年末時点のネクセンの資産総額は141億ウォン(約14億円)とされている。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者 , イ・スンフン記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 野球:ネクセンが選手トレード12回で裏金13億円受け取り

right

あわせて読みたい