【コラム】なぜ韓国サッカーは魅力を失ったのか

 代表チームの不振がここ数年間続く中、より良い韓国サッカーを目指す同協会の「骨身を削る努力」は見受けられなかった。そうしてサポーターたちの気持ちが離れ始めた。Aマッチの観客が急減し、テレビ中継の視聴率も低下した。人気のない代表チームにスポンサーたちが財布を開くのを嫌がるようになった結果、地上波チャンネルは「W杯特需」どころか大幅な赤字を抱え込むことになった。

 鄭夢奎会長がトップを務めるHDC(旧:現代産業開発)は「アイパーク」というブランドで有名だ。建設はもちろん、最近では流通関連事業において積極的にブランドを展開している。その鄭夢奎会長に対し、「韓国サッカー」というブランドの価値が下降を続けていた最中に何をしていたのか尋ねたい。この6年間の任期中、同会長のリーダーシップが見られなかったという見方は多い。

 鄭夢奎会長は先日の記者懇談会で、韓国代表に対する関心が下がった理由を尋ねられると、「南北首脳会談をはじめとする大きなトピックが多かった」と答えた。明確な原因の分析と対策を期待していた記者としては失望した。

 商品が売れなければ頭を痛めなければならない。誰もが納得する名将を迎えるなどの思い切った投資も必要だろう。問題を自分ではなくよそのせいにばかりするのは正しい姿勢ではない。今こそ韓国サッカーの経営者として確かなリーダーシップを示すべき時だ。

スポーツ部=チャン・ミンソク記者

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