ペンス米副大統領は韓国パッシング、韓国は米日をパッシング

ペンス米副大統領は韓国パッシング、韓国は米日をパッシング

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するため専用機でシンガポールに到着した。文大統領は14日にロシアのプーチン大統領と首脳会談を行い、またアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が行われるパプアニューギニアでは中国の習近平・国家主席と首脳会談を行う方向で調整している。文大統領はプーチン大統領との会談で、北朝鮮の非核化を促すための制裁緩和について意見を交わしたという。その後はオーストラリアのモリソン首相との首脳会談も予定されている。

 しかし今回韓日首脳会談は行わないことになっている。また米国のペンス副大統領との会談も調整中だが実現するかは未知数だ。文大統領が今回の歴訪期間中に中国・ロシアと首脳会談を行い、米国のペンス副大統領と日本の安倍首相とは会談を行わなかった場合、対北朝鮮制裁を巡る米日対中ロの構図で、韓国が中ロの側に立ったという印象を与えかねないとの懸念もある。しかし韓国大統領府は「ペンス副大統領の面会に向けて調整している。何か特別な理由があるわけではなく、スケジュールの調整がつかないだけだ」とコメントし、意図的な米国パッシングではないことを強調した。

 ペンス副大統領は北朝鮮に「完全かつ検証可能、不可逆的な非核化(CVID)」を求め、そのため北朝鮮に対する国際的な圧力を強く呼び掛けている。またペンス副大統領は今回の歴訪に出発する前にワシントン・ポスト紙への寄稿の中で「米国は北朝鮮に対して前例のない外交的・経済的圧力を加え続けることを明確にする」との考えを示した。韓国大統領府の周辺では「文大統領は国際社会に北朝鮮に対する制裁緩和を呼び掛けてきたため、ペンス副大統領との会談に負担を感じているのでは」との見方もある。

シンガポール=鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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