人気凋落の韓国相撲「シルム」、日本の相撲人気復活に学べ

■日本の観光に欠かせないコースに

 最近は相撲を見る外国人観光客もかなり増えた。日本相撲協会は各場所の入場者の10%以上が外国人観光客だとの推算を出している。日本の伝統を感じたい外国人観光客にとって欠かせない観光コースとして定着させようと、観光業界も立ち上がった。日本相撲協会が英文ホームページを作成・管理し、力士を紹介する英語のパンフレットを作っているのも、外国人観光客を引き込むためだ。海外向け放送をしているNHKも場所前には30分間の英語による予告番組を放送し、場所の生中継時には英語で解説する中継陣を別途組んでいる。サッカー界のスーパースターで元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレスをはじめ、外国人の有名人が日本に立ち寄ると、相撲観戦記念ショットをネット上にアップするのが「お決まり」となった。相撲は力士に対する門戸も広げている。1980年代に4カ国・5人だった外国人力士は、今では12カ国・61人に上る。米ハワイやモンゴルだけでなく、ヨーロッパ出身者も受け入れた。現在の横綱はモンゴル出身の白鵬だ。昨年は稀勢の里が19年ぶりに日本人横綱となり、相撲人気の盛り上げに一役買った。

■シルムも再建プロジェクト推進中

 大韓シルム協会は16年から元天下壮士の李俊熙(イ・ジュンヒ)競技運営本部長を中心とするタスク・フォース・チーム主導の下、「シルム再建プロジェクト」を推進している。 20年のシルムのプロ化や専用競技場建設などがその骨子だ。チョン・インギル・シルム発展企画団長は「来年9月に6-7チームで年間50-100試合行うプロ大会を開き、昇格・降格制を導入するのが目標だ」と話す。あるシルム関係者は「シルムがかつての人気を取り戻すには、ファンに親しみを持ってもらい、ファンの中に入っていけるようなアイデアが必要だ」と指摘した。大韓シルム協会公式ツイッターを見ると、最後の投稿はなんと5年前で、フェイスブックも9カ月前だ。韓国シルム研究所のパク・スンハン所長は「相撲を見ると、儀式をしているような崇高な印象がある。シルムも伝統を思わせ、さらに品格のあるものにしなければ、ファンも魅力を感じられないだろう」と述べた。

【グラフィック】シルムと相撲

チョン・ビョンソン記者 , ヤン・ジヘ記者
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