週末はテント村と化す漢江公園、取り締まりの効果なし

 このように反則金が非現実的な水準であるため、実際に市の取り締まりを気にせず、テント愛好家たちが公的な空間である漢江公園をまるで私的な空間であるかのように占領している。インターネットには「午後7時30分以降は取り締まり係がいなくなるため、これに合わせてまたテントを設置すればいい」など、別名「必勝法」を集めたブログも登場している。テントを畳まなければならない時間から30分がたった同日午後7時30分、瑞草区の盤浦漢江公園には約150個のテントが依然として設置されていた。辺りが暗くなると、4面を全て閉じた密室テントがむしろ増えた。ここから約900メートル離れているセビッソム近くのテント許可区域には、約20個のテントに明かりがともっていた。同日漢江公園を訪れたオ・スンイルさん(39)は「漢江の景観を楽しみたい市民の権利も尊重しなければならないのではないか」と眉間にしわを寄せた。フランスからやって来たエミール・ニコライさん(29)は「テントがあまりにも多いので、漢江に難民キャンプができたのかと思った」と驚きの表情を隠せなかった。

 海外では都心の公園でのテント設置を許可していないケースが多い。フランスのパリ市は、都心の公園とセーヌ川のほとりでテントを張る行為を厳しく禁じている。公共資源である芝生に悪影響を及ぼすとの理由からだ。パリの都心では、16区にある指定されたキャンピング専用区域でのみテントを張ることができる。英国ロンドンのロイヤルパークや米国ニューヨークのセントラルパークなど海外を代表する公園も、特別な行事を除けばテントの設置を認めていない。

キム・ソンヨプ記者 , イ・ヘイン記者
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