漢江公園内のテント設置も、もともとは違法だった。しかし、2013年4月、「漢江の川辺には直射日光を避ける場所が足りない」との苦情が多数寄せられたことで、「日陰用テント」の設置を許可した。市が市民のために規定まで変更したわけだが、市民意識がこれに追い付いていないのだ。
これについて、専門家たちは、市民たちが公的な空間を私的な空間と認識することで発生した葛藤だと指摘する。建国大学警察学科のイ・ウンヒョク教授は「厳密に言えば公的な空間である漢江公園にテントを張るということは、空間を私有化するのと同じ」としながら「市で取り締まりに乗り出すなど無駄な労力を浪費しなくてもいいように、成熟した市民意識が伴うべきだ」と説明する。市の関係者は「しっかりとマナーを守る90%の市民が、守らない10%の市民のために被害を被ることがないように、今後とも取り締まりを続けていく」と話した。