【萬物相】文大統領夫人の「握手パッシング」

 握手を拒否する行為は明らかに強い敵対心の表現だ。ドイツのメルケル首相が握手を求めた時に、トランプ大統領は気付かないふりをした。昨年、米国のペンス副大統領は平昌冬季オリンピックの開会式レセプションで北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)氏とだけは握手せずその場を立ち去った。

 光州民主化運動記念式典で、文大統領夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏が保守系野党・自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表との握手を拒否したとする「握手パッシング」が問題となり、今も尾を引いている。韓国大統領府は「故意ではない」と説明しているが、現場にいた人やその時の様子を撮影した動画などによると、金氏は明らかにわざと握手に応じなかったようだ。大統領の妻であるなら、時に野党の代表と笑いながら握手に応じた方があらゆる面で良かったのではないか。

李東勲(イ・ドンフン)論説委員

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