学校のシンボル「カイヅカイブキ」は親日残滓、一斉伐採の危機 /済州

済州道教育庁「条例が成立すれば校内のカイヅカイブキを伐採する」

市民団体が学校を訪問し親日派の胸像や記念碑の撤去を要求するケースも

 韓国全土で「教育系親日残滓(ざんし)清算」作業が行われる中、各地の学校で混乱が起こっている。左翼系の市民団体「民族問題研究所」が編集した「親日人名辞典」に基づき、全国教職員労働組合(全教組)や複数の市民団体が「親日派が作った校歌を変更せよ」「記念碑を撤去せよ」などと各学校に要求し、左翼系の教育監(教育委員会に相当する教育庁のトップ)がこのような動きを後押ししているからだ。ある学校では日本産のカイヅカイブキ(貝塚伊吹)が学校を象徴する木になっているが、これも現地の教育庁は「日程残滓」として撤去しようとしている。

 済州道議会は全国で初めて学校内における日帝残滓を清算することを定める条例の制定を進めている。先月30日に済州道議会に提出された「日帝強占期植民残滓清算に関する条例案」によると、教育監に対して学校内での植民残滓清算に向けた方策を取りまとめることと、実態調査などを行うよう定めている。済州道教育庁の関係者は「日帝残滓清算については賛否両論があるが、条例が成立し法的根拠が整えられれば、教育監が交代するとか、あるいは同窓会や地域で反対の声が上がったとしても、清算作業は強く進められるだろう」と説明した。

 済州道教育庁が日帝残滓に分類した項目には、日本産のカイヅカイブキも含まれている。済州道教育庁は「道内の全ての学校の中で、カイヅカイブキをシンボルにしている学校は21校あり、合計2157本が植えられている」と明らかにした上で「条例が成立すれば、親日残滓に対する調査を毎年行い清算作業を進めていく」「来年からカイヅカイブキの撤去にも力を入れたい」などとコメントした。

キム・ヨンジュ記者
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