「非婚」ですが何か?

『独り身ですが何か?』など独身女性の生き方伝える「非婚エッセー」出版相次ぐ

 「一人でも幸せになれるような気がする時もあるし、一人だから生きるのが怖い時もある。『まだ間に合うかな』と希望を抱く日もあるし、『もう遅すぎて何もかもつまらない』と思う日もある」

 フリーランスの放送作家シン・ソヨンさん(49)が書いたエッセー『独り身ですが何か? 良ければそれでいいじゃない』の一節だ。40代の非婚女性の本音がつづられているエッセーが静かな反響を呼んでいる。今年7月に出版されたこのエッセーは1ヵ月余りを経てまもなく増刷に入る。購入者は30代後半の女性が多いが、40-50代の女性読者も少なくない。この本を編集した出版社のハン・ナビ・チーム長は「『独り身で幸せだからあなたも結婚するな』という主張ではなく、親の扶養や老後対策など、非婚の現実に関する話が多いので、非婚を考えている女性たちの関心を集めている」と語った。

 統計庁の発表によると、今年1-3月期の婚姻件数は5万9100件で、前年同期に比べ7100件(10.7%)減少した。このため、「非婚エッセー」も流行している。少し前まで出版市場における非婚コンテンツは「30代のゴールドミス(独身で高学歴のキャリアウーマン)」の華麗なる成功記が主だったが、最近は40代の独身女性が苦労している「自己扶養」の話にシフトしている。その代表的な本が今年2月に出た『女二人で暮らしています』だ。40代の非婚女性キム・ハナさん(43)とファン・ソヌさん(42)が共同名義でソウル市麻浦区に30坪のマンションを購入して同居を始めたエピソードをつづったこの本は、20-40代の女性に支持されて3万部以上売れた。この本を出版した会社のキム・ジヘ次長は「結婚しなければ家を買えないと思っていた女性たちが、この本を読んでマイホームを持つことに興味を示し始めた」と話す。

クァク・アラム記者
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  • ▲イラスト=ハンビッビズ社より

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