「合成写真で名誉毀損」 曹渓宗が小説家・孔枝泳氏を告訴

「合成写真で名誉毀損」 曹渓宗が小説家・孔枝泳氏を告訴

 著名な小説家の孔枝泳(コン・ジヨン)氏が、韓国仏教界の最大宗派・曹渓宗の僧侶たちの会合を撮影した写真に、韓国最大野党・自由韓国党のロゴを合成した画像と断髪した黄教安(ファン・ギョアン)同党代表の写真を並べてツイッターに投稿したことから、曹渓宗側から名誉毀損(きそん)で告訴された。曹渓宗が27日に明らかにしたところによると、同宗中央総会宗立学校管理委員長のヘイル師と宗会事務局長のホサン師は26日、孔枝泳氏を名誉毀損・侮辱・著作権法違反などでソウル・鐘路警察署に告訴したとのことだ。

 孔枝泳氏は20日、ツイッターに「わずかの間でも笑っていってください」と書き込み、曹渓宗の僧侶たちが集まっている会議室の壁に自由韓国党のロゴが合成された写真を投稿、断髪した黄教安代表の写真も合わせて掲載した。曹渓宗関係者は「修行のためにてい髪した僧侶の姿を政争の道具と見なそうと、嘲笑(ちょうしょう)するケースは初めてで、僧侶たちは非常に驚き、傷付いた。『間違っていることは正さなければならない』という抗議の電話が数百本も殺到したため、両師は悩んだ末、代表として孔枝泳氏を告訴した」と説明した。

 曹渓宗によると、孔枝泳氏が投稿した写真は2016年9月16日に行われた宗立学校委員会の会議時に撮影されたものだという。もともとの写真の壁には自由韓国党のロゴではなく、曹渓宗の法統を象徴する宗正師の写真と教えが貼られていたとのことだ。孔枝泳氏が掲載した合成写真には、会議中のヘイル師とホサン師の顔がはっきりと写っている。僧侶たちは告訴状で「著名な小説家でその文章の波及力が絶大な被告訴人(孔枝泳氏)は、合成写真であることがすぐに分かるにもかかわらず、不快な写真をそのまま掲載しており、嘲笑と刺激的な表現で虚偽の事実を記載した」としている。

 騒動が拡大しているのを受けて、孔枝泳氏は「写真は合成ではなくて現・曹渓宗の僧侶たち会議の様子だそうですね。傷付いたこと 謝罪します」という文章を掲載して投稿を削除した。これに対して曹渓宗側は「宗立学校管理委員緊急会議の結果、孔枝泳氏はより誠意を持ってきちんとした謝罪をすべきだという結論に至った。孔枝泳氏が合成写真をもらったという最初の合成者を見つけ出すまで告訴を維持する方針だ」と明らかにした。

ピョ・テジュン記者
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