【独自】「米朝板門店会談時、トランプも金正恩も文在寅の同行を望まなかった」

【23日米国で出版の「ボルトン回顧録」独自入手】

 文大統領は当時、最終的に板門店の「自由の家」までトランプ大統領と金正恩委員長を案内する役割をした。韓国・北朝鮮・米国の首脳が3者会談をした時間は4分程度に過ぎなかったが、青瓦台はこの時、「3首脳の会談はもう一つの歴史になった」とコメントした。

 ボルトン氏は北朝鮮の非核化に関する韓国政府の見解も批判した。特に、昨年2月のハノイにおける第2回米朝首脳会談が決裂した数日後、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長が文大統領の「schizophrenic(統合失調症的)な考え」を伝えたとボルトン氏は主張した。文大統領は米国が「北朝鮮の『行動対行動』提案を拒否したのは正しかった」と言いながらも、「寧辺(の核施設)を解体しようという金正恩委員長の意志は非常に意味のある第一歩で、北朝鮮が引き返せない非核化段階に入ったことを示している」と述べたというものだ。ボルトン氏は金正恩委員長の寧辺核施設解体提案について、「明確に定義されたことはない。私には『行動対行動』と非常によく似たものに聞こえた」と書いた。

 「行動対行動」とは、北朝鮮が核開発の一部を放棄すれば、米国もそれに相応する補償をしながら、段階的に非核化をしようという提案だ。ボルトン氏は、金正恩委員長の寧辺核施設解体提案そのものが「行動対行動」なのに、文大統領は「行動対行動」ではないと言いながらも、寧辺解体の提案は高く評価したことを批判したものだ。

【写真】板門店の軍事境界線で対面した米朝首脳

金真明(キム・ジンミョン)記者
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